医療商社ケーエスケーが新しいタレントマネジメントを導入

医療商社ケーエスケーが新たな人事システムを導入

医療分野での重要な役割を果たす株式会社ケーエスケーが、2024年から統合人事システム「COMPANY Talent Management」（以下CTM2.0）を導入することを発表しました。このシステムにより、従来分散していた人材データを一元化し、経営判断を高度化することを目指しています。

背景と導入目的

ケーエスケーは近畿地方に特化した医療機器や医薬品の総合商社として、その業務は多岐にわたります。近年、企業の経営戦略において人的資本経営が重視される中、グループの中期経営計画においても「人的資本経営の実践」と「ダイバーシティ促進」を掲げています。しかし、人材情報が各所に分散して保存されていたため、必要なデータの取り出しには膨大な時間がかかり、人事部門にとっての負担となっていました。

この問題を解決すべく、CTM2.0の導入が決定されました。これにより、2024年には人事管理、給与計算、勤怠管理などの業務を統合的に同一システムで行い、業務の効率化を図ります。

データ活用の革新

CTM2.0により、ケーエスケーが目指すのは“勘と経験に頼らない”データドリブンなタレントマネジメントの実現です。具体的には、経営判断に必要な人材データの可視化を進め、グラフや分布図などさまざまな形式で出力可能となります。この可視化によって、急速に変化するビジネス環境においても迅速な判断が可能になります。

また、CTM2.0は昇進候補者の抽出や異動、配置を効果的に行えるシステムでもあります。従来は候補者選定に膨大な時間がかかっていましたが、集約されたデータに基づいてより効率的な選定が行えるようになります。

ケーエスケーのビジョン

ケーエスケー人事部のコメントによれば、「COMPANY」に一元管理することで、高度な人材登用や配置の実現が期待されています。企業は地域に寄り添う「健康スペシャリスト企業」として人材の活躍を支えていく方針です。この人事システム導入により、将来的にはエンゲージメントの向上や女性管理職の比率向上、男性育児休業取得率の改善にも貢献することが期待されています。

統合型人事システムの意義

CTM2.0は「COMPANY」と「CYDAS」という2つの強みを結集した統合人事システムであり、AI技術を駆使することで、企業の複雑な人材管理に対応します。特に、安心して働ける職場環境を提供するための人材戦略の立案と実行に貢献するでしょう。

WHI Holdingsはこの新たな導入を通じ、日本企業の人的資本マネジメント支援を一層強化し、はたらく人々が真価を発揮できる社会の実現を目指しています。