鹿嶋市が取り組む新しいふるさと納税プロジェクト

茨城県鹿嶋市が「ふるさと納税forGood」という名の新たなプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、生活者の声を大切にした「使い道ファースト」なアプローチを特徴としており、寄附者が寄附先の使途を選ぶことで、地域課題の解決に直接寄与できる仕組みが整っています。

プロジェクトの背景

この取り組みは、鹿嶋市とオンラインコミュニティを構築するクオン株式会社との協力によって進められています。市民の意見を集約し、生活者が本当に必要だと感じるプロジェクトを明らかにするため、テキストマイニングの技術を駆使してキーワードを抽出しました。

生活者が求める要素としては、

- 医療のアクセスの良さ
- 子育て支援の充実
- 活気のある街づくり
- 治安や衛生環境の整備
- 自然環境の保全
- 災害対策の強化
- 教育施設の充実

などが挙げられ、これらのニーズに基づいた9つのプロジェクトが実施されます。

プロジェクトの詳細

具体的には、以下の4つのジャンルに分かれた9つのプロジェクトが進行中です。
1. 医療と福祉
- 救急医療対策と障害者支援事業
- 介護予防や地域支え合いの体制強化
2. 経済と賑わい
- 新スタジアム周辺のまちづくりや港湾振興事業
- 地元商業の活性化
3. 安全と安心
- ゴミ処理と清掃美化に関する事業
- 防犯対策と災害対策の強化
4. 教育
- 教育センターの活動支援や子どもたちへの指導事業

これらのプロジェクトは、地域の人々の生活を豊かにし、未来を担う子どもたちを育んでいくことを目指しています。

募集の概要

- 募集期間：令和6年10月1日～令和7年3月31日（予定）
- 寄附目標額：1,800万円（各プロジェクトのファーストゴール200万円）
- プロジェクト実施者：鹿嶋市
- 協力：ボーダレス・ジャパン、クオン

応援コメント

株式会社メルカリの取締役会長、小泉文明氏は「このふるさと納税forGoodの取り組みは、地域の課題に新たに挑戦し、寄附者が貢献実感を得ることができる素晴らしい企画です」と問題提起しました。鹿嶋市経済振興部の茂垣課長も、寄附者が「自分の寄附が役立っている」と感じるエモーショナルな体験を提供することの重要性を強調しています。

鹿嶋市について

鹿嶋市は自然豊かな環境と歴史ある鹿島神宮があるまちで、近年はプロサッカークラブ鹿島アントラーズの本拠地としても知られています。プロジェクトを通じて、地域経済の活性化と市民の生活向上を実現していくことが期待されています。

この新しい形のふるさと納税は、鹿嶋市が地域を活性化するための重要な施策であり、多くの人に参加してもらえるような魅力的な取り組みです。