日立製作所、ESGデータの分析を革新する新機能を追加
株式会社日立製作所が、ESG(環境・社会・ガバナンス)データの収集・可視化・分析を効率化する「ESGマネジメントサポートサービス(ESG-MSS)」に、新機能「AIダッシュボード」を導入したことを発表しました。この新機能は、日立が提供するサービスの中でも特に重要な役割を果たし、サステナビリティ経営を支える大きな一歩となります。
新機能「AIダッシュボード」の特徴
「AIダッシュボード」は、収集したESGデータを生成AIを用いて自動分析し、経営陣や担当者が情報を容易に理解できるようにグラフやチャートで視覚化します。従来は手作業で行われていたデータの整理や可視化が、専門知識なしでも可能となり、担当者の業務負荷を軽減します。これにより、経営層が迅速に意思決定を行うための支援も行います。
サステナビリティへの関心の高まり
近年、企業によるサステナビリティへの取り組みへの関心が高まっており、特に投資家や消費者の注目が集まっています。それに伴い、多くの上場企業が有価証券報告書を通じてESG情報を開示したり、経営戦略にESGの視点を取り込む動きが加速しています。ただし、膨大なデータの取り扱いや手作業による業務負荷が問題視されており、これに対応するために日立は2022年からESG-MSSを提供してきました。
ESG-MSSの導入効果
ESG-MSSは、すべてのデータをクラウド上で一元管理し、データ収集と管理業務を効率化します。また、BIツールを使用してデータを可視化することも可能で、サステナブルな経営の改善サイクル全体を支援します。日立グループ内では、ESG情報の収集・管理・共有が実施されており、内部ノウハウを活かして機能が強化されています。
効率的なデータ分析の実現
新たに追加された「AIダッシュボード」は、収集したデータの中からトレンドを抽出し、簡単に可視化できることが特徴です。この機能により、従来の手作業によるデータ整理から解放され、迅速にサステナビリティレポートを作成することが可能になります。これにより、担当者の負荷が軽減されると同時に、報告業務のスピードと精度の向上も実現します。
これからの展望
日立は、今後もESG-MSSの機能を継続的に強化し、利用者のニーズや市場動向に合わせた改良を続けます。具体的には、AIダッシュボードの機能追加、国内外の開示基準に基づく法令対応テンプレートの提供を行っていく方針です。フィードバックを基に、サービスの品質向上に努めることで、企業のESG情報の戦略的活用を支援し、企業価値の向上に寄与します。
お問い合わせ先
「ESGマネジメントサポートサービス」に関する詳細やお問い合わせは、株式会社日立製作所の金融システム営業統括本部まで。専用の問い合わせフォームからもアクセス可能です。