アイルランドの新たな音楽の風を感じる、Cardinalsの「Barbed Wire」
アイルランドはコーク出身のインディーロックバンド、Cardinals(カーディナルズ)が新たな一歩を踏み出しました。彼らは最新のシングル「Barbed Wire」と、そのミュージックビデオを発表しました。この曲は、来年リリースが予定されているデビューアルバム『Masquerade』からの重要なトラックとなります。
バンドの魅力
Cardinalsは、アイルランドの音楽シーンに新たな風を吹き込む5人組。フロントマンのユアン・マニングを中心に、彼の兄弟フィン・マニング、従兄弟のダラー・マニング、友人のオスカー・グディノヴィック、アーロン・ハーレーがバンドのメンバーを構成しています。彼らは家族愛や友情に基づく強い結束感を持ち、このデビューアルバムを通じてその魅力を余すところなく発揮しています。
イギリスの音楽メディアからも高く評価され、「次代の偉大なるギターバンド」と称されています。Rolling Stone UKやNMEは、「エコー・アンド・ザ・バニーメン」のエッセンスや「ヨ・ラ・テンゴ」のインディー感を持ち合わせていると論じ、大いに期待されています。特にStereogumは、バンドの音楽を「威風堂々としたインディーロック」と称賛しています。
シングル「Barbed Wire」の内容
新曲「Barbed Wire」では、コークの歴史を感じさせる歌詞が魅力です。ユアンはこの曲について、「街の城壁や防護柵を想起させるように作った」と語り、地元の小説からもインスピレーションを得たと明かしています。
映像制作はXander Lewisが担当し、モノクロの映像が印象的です。このビデオと共に、「Barbed Wire」はすでに多くのファンを魅了しています。曲の構成は、ダークな要素を持ちながらも、彼ららしいメロディーの爽快感が感じられます。
アルバム『Masquerade』について
来年2月にリリース予定のアルバム『Masquerade』は全10曲が収録されており、全曲がプロデューサーのShrinkと共にロンドンのRAKスタジオでレコーディングされました。アルバムには、暴力や冷笑といった感情が渦巻く楽曲が収められている一方で、無邪気さを表現したトラックも含まれています。これにより、前半と後半で明確に異なる印象を持たせる構成となっています。
実際に収録される「Anhedonia」や「The Burning Of Cork」などの曲は、リスナーに強烈なメッセージを伝える一方で、他のトラックではもっと明るい雰囲気も感じさせるなど、ギャップを楽しめるアルバムになっています。
シーンでの活躍
Cardinalsは、すでにアイルランドのインディーロックシーンで飛躍的な成長を遂げており、ライブ活動でもその人気を広げています。彼らはフォンテインズD.C.のイベントや、アメリカのザ・ポーグスとの共演を果たしています。今後のツアーは、より一層の盛り上がりを見せるでしょう。
これからも目が離せないCardinalsの活躍が楽しみです。新たな音楽の巨人として、多くのシーンを魅了することでしょう。
リリース情報
- - シングル「Barbed Wire」 は配信中
- - アルバム『Masquerade』 は2026年2月13日リリース予定
詳しい情報は、彼らの公式サイトやSNSをチェックしてください。