法務系AIサービス
2017-10-24 08:00:05
日本初の法務系AIクラウドサービス「Holmes」が資金調達に成功
法務系AIサービス「Holmes」の新展開
株式会社リグシーは、2017年8月21日に日本初となる法務系クラウドAIサービス「Holmes」をリリースしました。このサービスは、契約書の作成から締結、管理までを一貫して行えるもので、これまでにはなかった新たなシステムです。従来の契約締結作業にとどまらず、幅広い機能を持ち合わせています。
反響を呼ぶ「Holmes」の特長
「Holmes」には、いくつかの特徴があります。一つ目は、弁護士が作成した約200種類の契約書テンプレートを無料で使用できる点です。利用者は、必要に応じて文言の編集も可能で、独自の契約書を容易に作成できます。また、社内承認作業をクラウド上で行うことで、従来の手間を大幅に削減できます。この点が、特に大企業から中小企業、個人事業主まで、多くのユーザーに支持されています。サービス開始から2ヶ月で、300以上のアカウント登録を達成しました。
次に、コスト削減が挙げられます。印紙代や郵送費といったコストを抑えることができるため、多くの企業にとって経済的なメリットを享受できるでしょう。こうした魅力が、企業の法務業務における「Holmes」の必要性を高めています。
資金調達による発展へ
最近、リグシーは世界的ベンチャーキャピタル「500 Startups Japan」から数千万円の資金調達に成功しました。この資金を活用して、IBMのAIテクノロジー「Watson」を導入し、さらなるシステム開発を進めることを目指しています。ユーザーのニーズに応えるための機能追加や、より包括的な契約書作成のサポートが期待されています。利用者数の拡大にも注力していく方針です。
法務業務のムダを排除
「Holmes」の開発には、法務業務の無駄を省き、企業の法務担当者がより価値のある仕事に集中できる環境を作るという強い意義があります。最終的には「世の中から紛争裁判をなくす」という理念の実現を目指し、リーガルテクノロジーの新たな分野を開拓することに注力しています。
引用コメント
「500 Startups Japan」の代表、ジェームズ・ライニー氏は、リグシーのリーガルテックへの取り組みを高く評価しました。「リーガルテックの波を感じる中、日本での担い手を探していた。リグシーは、弁護士のバックグラウンドを持つだけでなく、スタートアップとしての迅速な実行力だ。それが、この領域でのポテンシャルを感じる要因だ」と述べています。
一方、リグシー代表取締役CEOの笹原健太氏も「世の中から紛争裁判をなくす」ことこそが自らの志であると語ります。訴訟が生まれる前に適切な契約書を作成することの重要性を訴え、顧客に寄り添ったサービスを提供していく意義を強調しました。
多様な機能と料金プラン
「Holmes」では、契約書の作成・締結・管理がすべてクラウド上で可能です。作成した契約書は簡単にPDF化でき、モバイルデバイスの利用もサポートしています。また、厳重なセキュリティ体制が整っているため、契約書の保存も安心です。料金プランは月額980円(税抜)から利用でき、フリープランも設けています。
このように、「Holmes」は法務業務の効率化を実現する革新的なサービスとして、今後のさらなる展開が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
ContractS株式会社
- 住所
- 東京都港区南青山2-5-17ポーラ青山ビルディング 13階
- 電話番号
-
050-1746-9492