株式会社ソディックの「Nendy-E」が受賞
2024年に行われた「第21回 超モノづくり部品大賞」において、株式会社ソディックの射出成形機搭載型の溶融せん断粘度測定装置「Nendy-E」が、機械・ロボット部品賞を受賞しました。贈賞式は12月11日に東京・大手町の経団連会館で開催され、多くの関係者が見守る中、名誉ある賞を授与されました。
モノづくり部品大賞について
この賞は、モノづくりの競争力向上や産業・社会発展に寄与する優れた部品及び部材を表彰するものです。「縁の下の力持ち」としての役割を果たす製品を選出し、技術革新やものづくりの発展に寄与することを目的としています。今回の受賞もその理念に基づいており、ソディックの「Nendy-E」がその価値を証明しました。
Nendy-E(ネンディ)の概要
「Nendy-E」は、高分子材料や複合材料の溶融粘度を測定する装置です。この測定装置は、成形材料の粘度評価や品質管理を向上させるために設計されており、使用者は成形品の品質を高めることが可能となります。そのため、環境に優しい再生プラスチックの用途拡大にも寄与し、持続可能な開発目標(SDGs)の推進に貢献しています。
技術の強みと応用
「Nendy-E」の特筆すべき機能は、熱可塑性樹脂が溶融した状態での粘度を直接測定できる点です。通常、材料の粘度は設計や製造プロセスで重要な要素であり、適切な粘度を維持することで、成形品の特性が最適化されます。この装置によって、製造工程における問題を早期に発見し、対処することができ、結果として高品質な製品を生み出すことが期待されています。
さらに、「Nendy-E」は環境への配慮も重視しており、再生プラスチックの活用を促進する機能があります。これにより、持続可能な素材としてのプラスチックの価値が高まり、リサイクルの観点からも社会に貢献することが可能になります。環境問題がますます重要視される現代において、この装置は高く評価されるべき存在です。
最後に
受賞を機に、株式会社ソディックはさらなる技術革新を目指し、モノづくりの力を強化していくことが求められます。「Nendy-E」はそのための重要な一歩となり、今後の展開が非常に楽しみです。業界に与える影響は大きく、今後も目を離せない存在となるでしょう。