栃木県芳賀町に新たな高機能危険品倉庫が竣工
澁澤倉庫株式会社が、栃木県芳賀町に新たな危険品倉庫を竣工しました。この新施設は、同社の「中期経営計画2026」に基づく物流事業戦略の一環として、物流の収益力を向上させる目的で設立されました。
既存の兵庫県神戸市と大阪府茨木市に続く国内3拠点目として、高い機能性と効率性を兼ね備えたこの倉庫は、特に危険物の保管や取り扱いにおいて重要な役割を果たします。
施設の特徴
新設された危険品倉庫は、栃木営業所内に設けられすでに稼働中の兵庫・大阪拠点に続く形で建設されました。これにより、全国的な物流のネットワークを強化し、地域的なニーズにも応えることが期待されています。
倉庫は、A棟とB棟の2棟で形成され、それぞれの延床面積は997.50㎡(301.74坪)となっています。両棟ともに鉄骨造の耐火建築物で、平屋建てという構造です。この設計は安全性を優先し、危険物の保管に適した環境を提供します。
さらに、A棟には空調システムが導入され、温度管理が求められる商材への対応も可能です。これにより、製品の品質を保持し、多様なニーズに応える柔軟な体制が整えられています。
高機能な物流システム
この新しい倉庫の特筆すべき点は、多品種小ロットの物流に特化した自動ラックシステムの導入です。このシステムは、小ロット商品を効率的に保管できるよう設計されており、荷役作業の効率化と省人化を実現しました。これにより、倉庫内の運用コストを削減し、作業のスピードを向上させることが可能です。
今後も、澁澤倉庫は顧客のニーズに応じたサービスの提供を目指し、物流の多様な要求に応える体制を一層強化していく方針です。
会社の背景
澁澤倉庫株式会社は1897年に創業され、渋沢栄一の理念を受け継いでいます。「正しい道理で追求した利益だけが永続する」という考え方を大切にし、社会に貢献できる物流サービスの提供を目指しています。
そのため、危険物に対する専門性を高め、持続可能な社会を実現するための価値創造に力を入れています。
公式ウェブサイトでも詳細が紹介されているので、ぜひご覧ください:
澁澤倉庫