鳥羽商船高専の深見佳代准教授が国際誌に論文を発表
三重県鳥羽市に位置する鳥羽商船高等専門学校の深見佳代准教授が、著者のひとりとして参加した論文が国際学術誌「BMC Health Services Research」に掲載されました。この論文では、日本の病院勤務医の時間配分や無償ケア労働、収入に関するジェンダー格差を探求しています。
研究の背景
近年、様々な業界で働き方改革が進められており、その目的の一つはワーク・ライフ・バランスの向上です。しかし、医師の働き方においては、無償ケア労働がどのように影響しているのかは十分に分析されてきませんでした。深見准教授は、この問題に正面から取り組むため、全国の2,540人のデータを分析しました。
研究の結果
研究によれば、女性医師は男性医師に対して、家事や育児などの無償ケア労働に多くの時間を割いていることが判明しました。特に、女性医師は余暇や自己研鑽に充てる時間が少なくなっている傾向が強いことが確認されました。加えて、年収1,500万円以上の割合も女性医師が男性医師より低いことが示されています。この結果から、無償ケア労働が働き方や収入におけるジェンダー格差に寄与している可能性が考えられます。
今後の課題
深見准教授はこれらの結果をもとに、医師の働き方や生活の質を向上させるためには、家庭内での役割分担についても見直す必要があると述べています。特に、無償ケア労働の偏りを解消し、性別にかかわらず公平な働き方に繋げる支援策の必要性を強調しています。単に労働時間を短縮するだけでは、問題が解決しない可能性があるため、多角的な視野でアプローチすることが求められています。
深見准教授の専門性
深見佳代准教授は、医師の労働環境やジェンダー問題に関する研究を行っており、本論文では男女の時間配分の違いについての有意義な議論を展開しました。深見准教授は、研究結果を生かし、今後も働き方改革の推進に貢献していく意向を示しています。
鳥羽商船高等専門学校について
鳥羽商船高等専門学校は、1875年に設立された歴史ある学びの場であり、船員やエンジニアの育成に注力しています。科学的思考や高度な技術を身につけた人材が地域社会からグローバルに活躍し、次世代を担っていくことが期待されています。
詳細な情報と研究論文は、
京都大学の報道発表や、
BMC Health Services Researchを通じて確認できます。