住友林業株式会社の100%子会社、住友林業ホームエンジニアリング株式会社は、愛知県で開催された「第62回技能五輪全国大会」で金賞を受賞しました。特に注目されるのは、建築大工職種部門での3年連続金賞獲得です。この大会は、青年技能者たちがその技術を競い合う場所であり、全国から973名の若手技能者が参加しました。
建築大工職種部門での受賞者は、以下の通りです。金賞を受賞したのは逸見海成さん、銀賞は德廣正太朗さん、銅賞は照屋林洸さん、さらには敢闘賞として大澤新太さん、稲垣孝介さん、堀田湧介さん、田中瑠花さんが選ばれました。左官職種部門でも新藏夕姫さんが銀賞、溝江橙生さんが銅賞を獲得しました。
技能五輪全国大会は1963年から続く、青年技能者の技能向上を目指す大会で、毎年開催されています。住友林業ホームエンジニアリングからは、建築大工として9名、左官職として2名が出場し、専門校での厳しい訓練を経て大会に臨みました。この専門校は、1988年に設立され、以来1,650名以上の技能職を輩出しています。訓練内容は、心・技・体がバランスよく育成されることを重視しており、高品質な「住友林業の家」を施工するための知識と技能を習得することが求められます。
住宅業界では、人手不足や高齢化が深刻な問題となっている中で、住友林業は独自の教育体制で技能者の育成に力を入れています。今後、専門校の拡充が予定されており、2024年までに男女合わせて約100名の新入生を受け入れる見込みです。さらに、女子寮も新設され、より多くの女性技能者が活躍できる環境が整えられています。
このように、住友林業グループは高い技術を基にした安心・安全な家づくりを推進し、技能訓練を通じて日本の伝統的な建築技術の伝承に寄与しています。未来の技能者たちが、質の高い木造住宅を提供するために必要な技術と知識を身につけ、さらなる成長を遂げることが期待されています。大会での受賞は、これからの育成と技術向上への強い意味を持つものであり、住友林業ホームエンジニアリングとしてもさらなる成長と発展を目指しています。