国宝瑠璃光寺五重塔とプロジェクションマッピング
山口市が、2024年に行くべき52カ所としてニューヨーク・タイムズに選ばれ、注目を集めています。地域のシンボルとも言える国宝瑠璃光寺五重塔は、現在改修作業が行われています。その際に、さらなる観光誘致の一環として空間アートプログラム「昇華-shouka-大内文化」が実施されることになりました。このプログラムは、歴代当主の思想や文化を楽しむ新たな空間を提供するものです。
大内文化 思想をめぐる道
特に注目すべきは、このプログラムのメインイベントである「大内文化 思想をめぐる道」です。これには、香山公園内の塔影の池周辺約45mにわたる通路が使われており、「和歌のカーテンゾーン」と「ステンドグラスゾーン」といったアートゾーンが設置されています。ここでは、和歌にまつわるアート作品とステンドグラス風の展示が1つの場所で共演し、来場者は大内氏の歴史や文化に触れながら、幻想的な体験をすることができます。
和歌のカーテンゾーン
「和歌のカーテンゾーン」では、大内氏歴代当主が詠んだ12首の和歌が金属で表現され、カーテン状に連なって展示されています。これにより、来場者は大内氏の豊かな文化を感じながら、彼らの思想が宿った空間に誘い込まれます。この展示を通じて、和歌を見つめ直し、その深い意味と美しさに気づかされるでしょう。
ステンドグラスゾーン
続いて、光の演出が美しい「ステンドグラスゾーン」では、様々な文化を融合してきた大内氏の栄華を表現しています。アクリル板製のステンドグラス風アートが、朝日の光に照らされてきらめく様子は圧巻です。これにより大内氏の精神性や多文化性が視覚的にも伝わります。こんな素敵な展示を間近で楽しむチャンスを逃すわけにはいきません。
プロジェクションマッピングの魅力
さらに、1月19日から3月31日までの特別イベントとして、五重塔デザインシートにプロジェクションマッピングが施されることになりました。「昇華-shouka-大内文化」と名付けられたこの映像作品は、大内氏にまつわる視覚的な物語を描き出します。特に、五重塔そのものを影響力のあるスクリーンとして使用し、歴史的な人物や出来事を再現する映像が投影されることで、訪れる人々を魅了します。
幻想的な空間演出
また、このプロジェクションマッピングに合わせて、協調的に空間アートプログラムのエリアもライトアップされ、全体が幻想的な空間に変わることで、訪問者はまるで異次元にいるかのような不思議な感覚を楽しむことができます。白いストリングスカーテンが作る空間の中で、光と影が交差する美しさを一緒に体感しましょう。
開催情報
この貴重な体験は、2024年1月19日より始まり、毎日18時から21時まで香山公園にて開催されています。入場は無料なので、ぜひご家族や友人と一緒にお越しください。これを機に山口市の豊かな文化と歴史に触れてみてはいかがでしょうか。将来的には国宝瑠璃光寺五重塔の改修も完了し、その美しい姿を直接見られることを期待しています。
詳しい情報は
公式ホームページをご覧ください。お問い合わせは、山口市交流創造部観光交流課(083-934-2810)へどうぞ。