GHIT Fundとゲイツ財団
2023-05-10 14:00:02
GHIT Fundがビル&メリンダ・ゲイツ財団から32億円の支援を受け、新薬開発に加速
GHIT Fundがビル&メリンダ・ゲイツ財団から32億円の支援を受ける
概要
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から約32億円の支援を3年間にわたって確保しました。この資金は、マラリアや結核、顧みられない熱帯病(NTDs)の研究開発に向けられ、GHIT Fundの新たなステージでの活動を後押しします。
GHIT Fundの目的と活動
GHIT Fundは、2013年に発足以来、世界の貧困層の健康問題に取り組んできました。特に、マラリア、結核、そしてNTDsといった感染症に対して、日本の技術とイノベーションを活かし、新薬の開発や効果的なポートフォリオ管理に注力しています。2023年4月から開始された「GHIT3.0」では、効率的な研究開発の推進が目指されています。
CEOの國井修は、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団とはGHIT Fund創設から重要なパートナーとしての関係が築かれ、今回の資金拠出に感謝している。この資金を通じて、グローバルヘルス課題の解決に向けた共創と連携を深めていきたい」と述べています。
ゲイツ財団の支持
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のケイティ・オーウェンは、「過去9年間、GHIT Fundとの関係は進化し、我々の研究開発費調達のモデルにおいて他の追随を許さない先駆けとなってきた。この3年間の子たちとGHIT Fundが生み出すインパクトに期待を寄せています」と語りました。
過去の投資と今後の展望
GHIT Fundはこれまでに、累積で118件のプロジェクトに約291億円を投資してきました。現在進行中のプロジェクトは、標的・探索研究が26件、非臨床試験が15件、そして臨床試験が12件の合計53件にのぼります。これらのプロジェクトは、国内59団体と海外111団体からなる170のパートナーシップによって支えられています。
GHIT Fundについて
GHIT Fundは、政府機関や製薬会社、国際的な慈善団体などが参画する国際的な官民ファンドです。その目的は、世界の最貧困層の健康を脅かす感染症対策のために、新薬やワクチン、診断薬の開発へ向けた投資を行うことです。
ゲイツ財団について
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、2000年に設立された世界最大の慈善基金団体であり、「全ての生命の価値は等しい」という信念のもと、国際的な開発や健康プログラムに取り組んでいます。
まとめ
GHIT Fundの新たな資金調達により、感染症対策の取り組みが一層強化されます。このパートナーシップは、より多くの人々の健康と福祉を守るための新しい扉を開くことになるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金
- 住所
- 東京都港区六本木一丁目9-10アークヒルズ仙石山森タワー 25階
- 電話番号
-
03-6441-2032