大分県稲葉学園女子サッカー部、新システム「iDEP」を導入
大分県の稲葉学園高等学校女子サッカー部が、株式会社ICの開発したタレントマネジメントシステム「iDEP」を導入しました。このシステムはユース世代のサッカー選手に特化しており、データを活用することで選手の成長をサポートすることを目的としています。
iDEP導入の背景
これまで、稲葉学園には選手たちが練習の振り返りに活用するサッカーノートがありましたが、その提出は任意であり、主体的な生徒だけが利用する現状がありました。このため、コミュニケーションが限られ、選手が自分の課題に気づくことが難しい場合もありました。さらに、以前使用していたコンディション管理アプリでは選手が抱える問題を十分に把握できていなかったため、より良いアプローチを模索していたのです。
稲葉学園女子サッカー部の監督、横田悠樹氏は「選手にはもっと自分自身と向き合ってほしい」との思いを持ち、iDEPに出会った際には「これを使えば自身の課題と向き合える」と期待を抱いたと語ります。これがiDEP導入の大きなきっかけといえるでしょう。
iDEPの効果
「iDEPは自己の問題を可視化し、選手がアプローチしやすいシステムです」と横田監督は述べ、選手自身が立てた目標に対してその達成のために必要なステップをサポートする役割を果たすことを強調しました。彼によると、個別の成長プランであるIDP(Individual Development Plan)を作成し、これをiDEPで管理することで、自主的な練習が増え、成長が見られている選手が増えているとのことです。
成功事例の紹介
特筆すべきは、iDEPを活用し自らのパフォーマンス向上に成功した選手たちです。その一例として、山﨑彩永選手が挙げられます。彼女はiDEPを通じ、自身の基礎力と意欲を高め、さらにチームの連携強化や自己分析の機会を得ました。結果として、神奈川県のなでしこリーグ「大和シルフィード」への所属が決まったのです。彼女は「監督からのフィードバックが大いに励みになった」と感謝の意を表しています。
iDEPの機能
iDEPは、データの管理や分析を容易にするさまざまな機能を提供しています。具体的には、選手の成長をサポートする機能や、トレーニングデータやコンディション情報を蓄積し、チーム全体や個人単位での分析が可能になります。また、試合ごとのパフォーマンス評価を行う機能も備えており、試合中のGPSデータや動画を活用した詳細な分析ができるまでになっています。
まとめ
稲葉学園女子サッカー部は、iDEPを軸にした新たな選手育成モデルを確立し、全国大会出場を目指しています。データの有効活用によって、選手たちの成長が促進され、さらなる成功が期待されることでしょう。今後の活躍から目が離せません。