中小企業を支えるリーガルテックの未来
近年、企業の法務業務の効率化を目的としたリーガルテックが急速に発展しています。その中でも、株式会社リセは、特に中堅中小企業向けに特化したサービスを展開し、多くの企業に支持されています。2020年に提供を開始したAI契約書レビューサービス「LeCHECK(リチェック)」と、契約書のAI自動管理サービス「LeFILING(リファイリング)」はその代表例です。
三菱地所の追加出資
先日、三菱地所株式会社が運営するコーポレートベンチャーキャピタル“BRICKS FUND TOKYO”が株式会社リセへの追加出資を発表しました。この資金は、リセの事業拡大とさらなる成長を支えるためのもので、今後の展開が期待されています。リセは、高品質のリーガルテックサービスを提供することで、法務業務の効率化を図り、品質の向上に寄与しています。
リセのサービス
「LeCHECK」は、契約書の迅速なレビューを実現するAIベースのサービスです。このサービスにより、法務部門は時間を大幅に短縮し、高い精度で契約書の確認が可能になります。リセは、2025年4月時点で約4,000社の企業にこのサービスを導入し、利用されています。
また、「LeFILING」は契約書のAI自動管理が特徴で、企業が契約書を効率的に管理できるようサポートします。さらに、翻訳機能サービス「LeTRANSLATE(リトランスレイト)」も提供しており、国際取引を行う企業にとっても有用な機能を追加しています。
組織と運営のビジョン
株式会社リセの代表取締役社長は弁護士である藤田美樹氏で、法律とテクノロジーを組み合わせた新しい形の法務支援を提唱しています。設立は2018年6月で、若い企業でありながら急成長を遂げています。リセの出資を行う三菱地所もまた、社会課題の解決や産業構造の転換を目指し、長期的な視野での成長を見据えています。
BRICKS FUND TOKYOは、中小企業やスタートアップへの投資を通じて、成長産業の共創を目指すファンドです。そのための支援により、リセは将来的にさらなる飛躍が期待されています。
未来への期待
業界大手が後ろ盾となることで、リセはより多くの中堅中小企業に対し、革新的なリーガルテックサービスを提供し続けることができます。AIの進化とともに、法務の現場も大きく変わろうとしています。企業法務の業務効率化の流れの中で、今後のリセの成長はますます注目を集めることでしょう。特に、AI技術による自動化や業務効率化が進む中、リセはその中心で活躍することでしょう。今後の展開に期待が高まります。