ケミカルリサイクルの新展開
2025-04-21 14:24:19

業界連携によるケミカルリサイクルの新たな取り組みが始動

画期的な業界連携が生むケミカルリサイクル



最近、株式会社JEPLANを中心とした9社の大規模な業界連携が発表されました。この取り組みは、飲料用ペットボトルを原料とするケミカルリサイクル(CR)を進め、さらにそこに非食品用途のPETも活用していくというものです。これまでペットボトルの再生に関しては、通常の飲料用途に限られていましたが、今回のプロジェクトはそれを大きく拡張することを目指しています。

新たな原料の導入



新たに導入される非食品用途PETには、工業用フィルム、化粧品ボトル、自動販売機のサンプル品が含まれます。具体的には、TDKと村田製作所が供給する工業用PETフィルムの端材をリサイクル原料として活用します。また、化粧品ボトルは花王とファンケルが店頭で回収したものを使用。一方、キリンビバレッジは自動販売機で不要となった商品サンプルをリサイクルの原材料として提供します。

このリサイクル工程をペットリファインテクノロジーが担当し、再生されたPET樹脂を各企業へ供給する仕組みです。具体的な採用開始時期については、キリンビバレッジが4月から、花王が5月から化粧品ボトルに、アサヒ飲料が10月以降にそれぞれ使用を予定しています。これにより、地域や業界を超えた協働が進むと期待されています。

循環型社会の実現に向けて



この取り組みの背景には、従来のプラスチックリサイクルだけでは十分な資源循環が達成できないという問題がありました。業界各社が協力することで、この課題に立ち向かう姿勢が示されています。JEPLANが持つPET樹脂に関するCR技術に、キリンのパッケージイノベーション研究所の安全性評価に関する知見が加わり、より高い品質の樹脂を製造できる基盤が整いました。

今後、この取り組みが進むことで、リサイクルの効率性が向上するとともに、GHG(温室効果ガス)排出量の削減にも寄与することが期待されています。各社のコラボレーションによって、持続可能な社会に向けた大きな一歩が踏み出されるのです。

結論



この業界を超えた連携によるケミカルリサイクルは、ただのリサイクル技術の進化ではなく、より広範な環境意識の高まりを反映した動きです。循環型社会の実現に向けて、一人ひとりの消費者もこの取り組みに注目し、サポートすることの重要性を理解していく必要があるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社JEPLAN
住所
神奈川県川崎市川崎区扇町12-2
電話番号
044-223-7898

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