展覧会「COSMO PLASTICS」の紹介
2026年4月4日から6月7日にかけて、東京の東條會館写真研究所で開催される「COSMO PLASTICS」展は、写真家の柴田早理による新たな作品展示です。本展は、彼女がこれまで培ってきた人間と自然の深い関係の探求を反映した内容となっています。
柴田はこれまでにも「Anthropocene Plastics」という作品で注目を集め、グローバル資本主義や環境変動が私たちの生活に与える影響について鋭く考察してきました。2025年には、KYOTOGRAPHIEのポートフォリオレビューでRuinart Japan Awardを受賞し、彼女の作品はますます多くの人々の目に留まるようになりました。
展覧会のテーマとアプローチ
「COSMO PLASTICS」は、自然と人間の行動の交差点を探ります。太古の動植物が何億年という歳月を経て掘り出され、石油として人間の手に渡り、最終的にはプラスチックとなって現代社会に溢れ出る様子。しかし、これらの素材は海洋に流れ出し、自然の力によって形を変え、新しい存在へと進化していきます。
柴田は、利尻島で海から拾った断片を地元の溶岩石の上に配置し、それを写真として記録します。ここには、人間と自然の対立ではなく、共存の感覚が表現されています。彼女の写真は、一瞬の美しさを捉えながらも、広大な時間の流れを感じさせるものです。
アーティストステートメント
柴田は、「自然は美しい。しかし、自然は私を気にしない。その距離感が好き」と語ります。彼女は浜辺で見つけたプラスチックの一部が、自然物のように見えることに感動を抱きます。大量生産の産物であるプラスチックが、海で流されるなかで形を変え、変容する様子を目の当たりにすることで、彼女はプラスチックの壮大な旅を想像し、美しさを見出します。
展示概要
「COSMO PLASTICS」展は、4月4日から6月7日まで、東條會館写真研究所で開催されます。入場は無料で、木曜日から日曜日と祝日には午後6時30分まで、金曜日は午後7時30分まで開館しています。
アーティストプロフィール
柴田早理は、富山県南砺市出身で、立教大学を卒業後、大手IT企業での勤務を経て、2022年に自身のアートプロジェクトを立ち上げました。現在は東京と南砺市の二拠点で活動し、地方の視点を問い直す拠点「OSHITOPIA」を運営しています。
今後のイベント
展覧会中には、北海道利尻島でのフィールドワークイベントも予定されています。5月23日に開催される「森の生活」回想録イベントでは、来場者が柴田と共に作品が撮影された場所を体験することができます。
まとめ
柴田早理の「COSMO PLASTICS」展は、環境問題や人間との関係を再考させる貴重な機会です。自然と人工物、双方の美しさを感じることで、新たな視点を獲得することができるでしょう。この展示が多くの人々にインスピレーションを与えることを期待しています。