脱炭素化への一歩
2025-05-15 15:50:23

シンガポール航空が脱炭素化への新たな一歩を踏み出す

シンガポール航空が脱炭素化の取り組みを強化



シンガポール航空グループは、持続可能な航空燃料(SAF)の導入を進めるため、ネステ社およびワールドエナジー社とのパートナーシップを発表しました。これは、航空業界における脱炭素化の取り組みの一環として位置付けられています。具体的には、SAFの調達契約を通じて、再生可能燃料の供給経路や認証システムの強化を目指しています。

まず、シンガポール航空グループはネステ社と契約し、1,000トンのニートSAFを購入しました。この燃料は、シンガポール国内のネステ社の工場で製造され、現地で混合された後、チャンギ国際空港で使用される予定です。この購入は、昨年の5月に行った購入に続くものであり、地域のSAFエコシステムの発展に寄与しています。

次に、シンガポール航空は、米国のSAFメーカーであるワールドエナジー社との提携によって、約2,000トンのCORSIA適格SAFを排出削減量として購入しました。興味深い点は、ブックアンドクレーム方式を利用し、燃料の物理的な輸送なしで排出削減量を計上できる点です。これにより、シンガポール航空はSAF導入によるCO2排出削減のさらなる工夫を実現しています。

これらの取り組みの結果、総計で9,500トン以上のCO2排出量の削減が見込まれています。シンガポール航空グループは、これらの契約を2025年第1四半期までに完了する意向を示しています。これは、彼らの脱炭素化に向けた長期的なビジョンの一部として位置付けられています。

さらに、シンガポール航空グループはアジア太平洋地域におけるSAFの需要拡大を促進する「Green Fuel Forward」キャンペーンにも関与しています。このキャンペーンは、世界経済フォーラムとシンガポールのGenZeroが共同で立ち上げたもので、SAFに関する理解を深め、地域企業や航空会社間の協力を促進することを目指しています。

シンガポール航空のチーフサステナビリティオフィサーであるリー・ウェン・フェン氏は、今回の契約を「SAF利用拡大のための重要な一歩」と表現しました。彼は、SAFに関連する知見の獲得や様々なサプライヤーとの協力を通じて、持続可能な航空エコシステムの構築を進めていくと述べています。

シンガポール航空は、今後も世界中のパートナーと共に脱炭素化の目標達成に向け、新たな技術の導入や認証プロセスの強化を行っていく方針です。2030年までにSAFの利用率を5%に引き上げ、2050年には炭素排出量を実質ゼロにするという長期的な目標に向けて取り組みを加速させています。

シンガポール航空の歴史


シンガポール航空グループは1947年に設立され、以来数々の変遷を経て、現在では世界的な航空グループとして成長しています。初期には18か国22都市への運航を行っていましたが、今やそのネットワークは広がり続け、多くの国際的な賞を受賞しています。

持ち味として「Service Excellence」、「Product Leadership」、「Network Connectivity」を掲げるシンガポール航空は、今後もそのブランド力を高めつつ、環境保護にも積極的に取り組んでいくことでしょう。詳細については、シンガポール航空の公式ホームページを訪れてみてください。


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会社情報

会社名
シンガポール航空
住所
Airline House 25 Airline Road Singapore
電話番号

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