治療院利用に関する調査から見えた期待効果と満足度の実態

株式会社フィートインデザインは、30代以上の男女を対象に「治療院の利用実態」について調査を行いました。その結果、治療院に通った人の約67%が期待していた効果を得られたと感じていることが分かりました。これにより、治療院を訪れる目的や利用実態について新たな知見が得られることとなりました。

調査の背景

近年、長時間のデスクワークや立ち仕事、さらには高齢化社会の進展が影響し、多くの人々が日常生活の不調や痛みを改善するために治療院を求めています。厚生労働省によると、日本にはなんと14万件以上の治療院が存在しており、その数はコンビニエンスストアの約5.8万件を上回ります。このような治療院市場の競争が激化する中、フィートインデザインの調査がどのような実態を明らかにしたのか見ていきましょう。

調査結果サマリー

調査の結果、30代以上の治療院利用者の通院理由は主に以下の通りです。

- 通院理由のトップは腰痛や肩こりの改善: 調査対象者の60.1%が、腰痛や肩こりの改善を求めて治療院に通い始めたと報告しています。
- 期待効果は症状の軽減が63.1%: 治療院に期待する効果の中で最も多くの人が望んでいるのは、症状の軽減でした。
- 期待効果を得られたと感じる人は約67%: 治療院を利用した人の67.6%が、期待していた効果を実感できたとしています。

治療院満足度のポイント

調査における治療院への満足度については、以下の点が挙げられました。
1. 施術の効果: 施術後の体の軽さを実感できたと答えた人が42.2%に達し、多くの人が施術の効果を感じています。
2. 立地の良さ: 通いやすさを重視する声も多く、41.3%が立地の良さを満足点として挙げています。
3. 施術者の対応: 32.0%の人が施術者の素晴らしい対応に感謝しています。

このように、治療院への満足度は施術の効果だけでなく、立地やスタッフの対応にも強く影響されていることが分かりました。

通院中止や転院の理由

過去に治療院の通院を中止したり、通院先を変更したことがある人への質問では、主な理由として次の2点が挙げられました。

- 治療効果の実感がなかったから（28.2%）: 多くの人が、期待していた効果が感じられないために通院を止めることが多いようです。
- 通院費用が高いと感じたから（17.4%）: 経済的な負担も通院継続の大きな障害となっています。

継続的な通院への希望

治療院で通院を続けたいと考える理由として最も多かったのは、やはり「効果が高い施術や治療」です。これにより、治療院は高品質なサービスを提供することが求められています。一方で、41.4%が「費用を抑えるサービス」を求めていることから、料金体系の見直しも重要な課題であると言えるでしょう。

まとめ

今回の調査を通じて、治療院利用者は腰痛や肩こりを改善するために通院しており、実際に期待していた効果を得られたと感じる人が多いことが明らかになりました。また、満足度には施術の効果や立地、施術者の対応が大切であることも再確認されました。治療院が競争の激しい市場で生き残るためには、効果的な施術と同時に、通院しやすい環境や経済的負担の軽減にも取り組む必要があります。今後の治療院には、さらなるサービス向上が期待されています。