社会課題を解決するNPO向け新プログラムが始動、次世代リーダー育成へ

ソーシャルセクターにおける人材の育成や組織づくりが急務となっています。このたび、コモンライト合同会社は、認定NPO法人ETIC.とアポロ財団の協助を得て、ソーシャルセクターの管理職人材を対象とした伴走支援プログラムの第2期を始めました。これは、2024年9月から11月にかけて行われるプログラムで、10の組織に向けて提供される計画です。

背景と目的

内閣府による調査では、NPO法人が安定した経営を続けるために直面している課題の中で約66%が「人材の確保や教育」を挙げており、これは過去10年間変わらぬ傾向です。この問題の根本には、特に成長期にあるNPOや社会的事業において、育成経験を有する人材の少なさや人材育成の仕組みの不在が存在します。また、新任マネージャーが他の組織との横のつながりを持ちにくい環境も、多くのケースで見られます。

このプログラムは、そうした課題を克服し、ソーシャルセクターが安定して事業を運営できるようサポートすることを目指しています。特に、子どもや若者、女性の機会の格差を解消することが重要なテーマです。

プログラムの内容

具体的には、このプログラムでは実践知に基づいたカリキュラムが提供され、参加者自身が成果を言語化し、それを達成するための具体的な行動を起こすことを重視しています。以下の4つの基礎技術が重点的に教えられます：
1. 成果を言語化し、それを達成するためのアクションを具体化すること。
2. 自分なりの判断軸を持ち、迷いのない状態で意思決定を行うこと。
3. 意図したチームを具体的にデザインし、組作りを行うこと。
4. マネジメントしやすい環境を整えること。

プログラムスケジュール

- 第1回集合研修

日時: 2024年9月5日（木）13:00〜20:00
内容: 新任マネージャーの現状を把握し、成果の言語化と意思決定基準の設定。

- 第2回集合研修

日時: 2024年10月3日（木）13:00〜18:00
内容: チームデザインと、マネージャーとして成果を出すための環境条件の設定。

- 第3回集合研修

日時: 2024年11月21日（木）13:00〜20:00
内容: 自身の組織や事業、環境の課題を整理し、成果を実現するための計画を立てる。

このプログラムでは、参加者が自組織で学んだことを活かすためのフィードバックを得るための1on1サポートや、組織間の相談を促進するコミュニティの場も提供されます。

運営組織について

アポロ財団は、経済的繁栄を目指してNPO法人に対して資金を投資する非営利団体で、キャリア教育や人材開発に取り組んでいます。特定非営利活動法人ETICは、社会的な課題解決に向けたコミュニティづくりを推進しており、若手社会起業家の支援とも密接に関わっています。

コモンライト合同会社は、こうした団体との協力のもと、次世代のソーシャルリーダーを育成することに注力しています。プログラムが成功裏に進行することを期待し、参加者のさらなる成長に寄与できることを目指しています。