オンライン展「SHIKOU」開催
東京造形大学のテキスタイル専攻から8名の学生が参加するオンライングループ展「SHIKOU」が、2021年10月16日に開催されます。この展示では、学生たちが自身の創造力を最大限に発揮し、個性的な作品をオンラインで発表します。
「SHIKOU」というタイトルには、嗜好、思考、試行、施行という4つの意味が込められています。この展示の根底には、個々の嗜好から生まれる独自のアイデアと、それを具現化するための試行錯誤のプロセスが存在します。美術大学の学生たちが持つ型破りな思考がどのようにテキスタイル作品として形を成すのか、一つ一つの作品に注目です。
参加学生の紹介
赤城愛梨 - 「Point of view」
赤城さんは、視点を集めることをテーマにして椅子生地を制作しました。没個性的な椅子を分解し、そこに鮮やかな柄をプリント。この生地を裂織りすることで、空間のアクセントになる椅子へと生まれ変わらせました。
大久保晴夏 - 「時を綴る」
大久保さんは、織物の技法を使い、日々変化する瞬間を模様として表現しました。時間の流れとその様子を綴織りで布に留めることで、独特の表現を実現しました。
小川莉央 - 「素材を見つめ直す」
小川さんは、我々の生活基盤である動物の恩恵を再認識することを目指しました。手間をかけて、物を作る過程が恩恵を知る第一歩であると語ります。
黒山真央 - 「血脈の愛」
黒山さんは、家系に伝わる「血脈の愛」を再構築し、服の標本化を試みました。手作りの服や着物を世代を超えて受け継いできたこの文化を表現しています。
鈴木麻那 - 「線香花火を織る」
鈴木さんは、国産の線香花火をテーマにした浴衣の帯を制作。素材と技術の素晴らしさを布に包み込んでいます。
宮田桃花 - 「好きな場所へ自由に行きたい」
宮田さんは、ストレスを抱える現代社会において、自分だけの空間を創り出せるラグを提案。自由で快適な日常を追求しています。
山口莉果 - 「肉を織る」
山口さんは、食材の血肉から思考が形になる様子を表現。牛肉をテーマにしてラグを制作し、食と織物の関係を探求しています。
吉田夏菜 - 「時間の蓄積と言葉」
吉田さんは、時間を可視化するために生活と織りのリンクを試みました。自分の中の言葉を詰め込んだ作品を作り上げました。
ゲストスピーカー
展示には、業界のプロフェッショナルも参加します。株式会社松川レピヤンの松川享正さんや、株式会社奥田染工の4代目 奥田博伸さんがゲストスピーカーとして登壇し、貴重な知見を提供します。
展示日時と詳細
本展は10月16日(土)19時から、YouTubeでライブ配信されます。
- - オープニング : 19:00 - 19:10
- - 前半部 : 19:10 - 19:50
- - 休憩 : 19:50 - 20:00
- - 後半部 : 20:00 - 20:40
- - クロージング : 20:40 - 20:50
オンライン展示の詳細は、
高須賀ゼミナールのHPをご覧ください。学生たちの多彩な作品とそのプロセスをぜひお楽しみください!