フジシロの挑戦
2025-04-08 13:35:19

スリット加工のパイオニア、株式会社フジシロの挑戦と未来

知られざる技術、スリット加工のパイオニア



100年企業への挑戦


東京都足立区の株式会社フジシロは、スリット加工技術の第一人者として知られています。この技術は、日常生活に欠かせない様々な商品の背後で重要な役割を果たしています。創業75周年を迎える2023年、代表取締役に就任した藤白広樹氏が、家業を継ぐ決意を固める裏には、家族の絆と技術への誇りがあります。これからの挑戦を見ていきましょう。

家業への回帰



藤白社長は、幼少期から足立区の工場で育ちました。父の会社であるフジシロの音に囲まれて育ちながらも、「納豆屋の息子」と自認し、自身が何をしているのかを説明することなく成長してきたと言います。学びの場を離れ、医療系の仕事に就いた彼は、数年後に父から新しい工場建設の話を受けます。この時、彼は父が自分の帰還を信じて投資をしていたことを理解し、家業を継ぐことを決意します。

スリット加工の重要性



フジシロのスリット加工は、大きなフィルムを必要なサイズに切り分ける工程です。これにより、私たちが日常的に目にする製品、例えばコンビニのおにぎりや便の包装、さらには建材としても広く利用されています。この「目に見えない技術」が多様な商品の生産を支えているのです。

技術への挑戦



同社は、他社が手を出しにくいポリエチレンの加工に取り組むなど、常に技術革新を続けています。特に薄いフィルムや特殊なフィルムの加工には独自の方法と技術が求められます。藤白社長は、「加工の難しいものにこそ魅力がある」と語り、お客様のニーズに応えるための技術向上に注力しているのです。

新機械導入による生産性向上



2025年には新たにスリッター機を導入し、その速度は従来の倍に。これによりますます効率的に加工が行えるようになります。環境対応のフィルム開発や、特殊ホルダーによる切断方法も取り入れ、幅広いニーズに応えていく方針です。これにより、フジシロは今後も革新を続けていくことでしょう。

100年企業を目指す



2023年4月、藤白氏は代表取締役に就任し、社内改革を推進します。ビジョンとして掲げたのは、社員一人ひとりの自発的な行動を促すこと。経営の透明性を保ちつつ、新しいアイデアが生まれる土壌を作るための努力をしています。

地域に根ざした取り組み



足立ブランド認定企業として、地域に密着した工場見学や子供向けのワークショップを開催し、製造業の魅力を伝える活動も行っています。地元の若者に向けて、ものづくりの楽しさを再認識させる取り組みは、これからの未来を支える重要な役割を果たします。

最後に



フジシロの技術が支えている「見えない価値」を共有することで、地域社会と共に発展していく姿勢は、まさに100年企業を目指す企業の姿勢そのものです。藤白社長は、「私たちの技術は派手ではないが、大切なものを形にする能力がある」と強調し、次世代にこの技術を伝えていく意義を力説しています。

今後もこの地味だが確かな技術が、私たちの生活の一部であり続けることを期待したいと思います。


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会社情報

会社名
足立ブランド
住所
東京都足立区中央本町一丁目17番1号足立区産業振興課
電話番号
03-3880-5869

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