早見和真の新たな傑作『アルプス席の母』が本屋大賞候補に!
2023年3月に小学館から刊行された早見和真の著作『アルプス席の母』が、なんと「2025年本屋大賞」のノミネート作品の一つに選ばれました。本書は、母の視点から描かれた、新たな形の高校野球小説です。公式発表を受けて、著者の早見さんは、まず元球児のお母さんたちに報告したいと述べています。彼女たちの思いや感情をしっかりと綴り、より多くの親子が共感できる作品に仕上げました。
著者は「無念や憤り、違和感、そして喜びなど、様々な感情を乗せてこの物語を作り上げました」と語ります。早見さんが描く母と息子の関係性は、多くの読者に感情的な共鳴を与えることでしょう。読者の方々が新たに母親たちと息子たちの物語に触れ、感情の交流を楽しんでくれることを願っています。
また、本書の担当編集者は、ノミネートの知らせを受けて「冒頭を読んでいただければ、すぐに物語の世界に引き込まれると思います。心情のジェットコースターを体感してください」と期待を寄せています。
初版は1万部でスタートし、発売後すぐに話題となり、TBS系の『王様のブランチ』など主要メディアで取り上げられました。その結果、発売からわずか5日で3刷が決定。キャッチフレーズは「母親たちの熱闘甲子園!」で、多くの人々から注目を浴びながら、11刷まで増刷され、現在までに累計63,000部が発行されています。
物語のあらすじ
本作は、神奈川県に住む看護師の母親・秋山菜々子と彼女の中学生の息子・航太郎の物語です。航太郎は湘南のシニアリーグで一目置かれる存在ですが、大阪の新興校に進学することで運命が大きく変わります。関東の名門高校からスカウトが来るものの、声がかからなかった学校を倒すことを夢見た息子と共に、菜々子は大阪で新たな生活を始めます。
不安や緊張が入り混じる中、厳格な父母会の掟や息子の体重の減少など、様々な困難に直面する母子。この二人の夢が果たして叶うのか、物語は一層の緊張感で進んでいきます。特に、母親の菜々子の視点から描かれる物語は、読者に深い感情的な体験をもたらすことでしょう。
早見和真のプロフィール
早見和真さんは1977年に神奈川県で生まれ、2008年に『ひゃくはち』で作家デビューを果たしました。2015年には『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。その他の著書には『95』『店長がバカすぎて』『笑うマトリョーシカ』などがあり、幅広いジャンルで多くのファンを魅了しています。
この感動的な物語『アルプス席の母』、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。今後の展開も楽しみです。定価は1870円(税込)で、発売は2024年3月15日です。ISBNは978-4-09-386713-9です。さらに詳細な情報は
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