新たな音の体験を提供する『sound biotope』
ヤマハ株式会社とクリエイティブ集団の株式会社Konelがタッグを組み、共創型プロジェクト『sound biotope』を立ち上げました。このプロジェクトは、自然現象の生む音によって人々の創造性を高めることを目的としており、特に注目すべきなのは第一弾の取り組みとして発表された『sound biotope-magma edition-』です。
知的空間『magmabooks』での体験
『sound biotope-magma edition-』は、東京都港区の虎ノ門ヒルズに新たにオープンする書店、magmabooksにおいて展開されます。この書店は従来の販売機能を超え、「知と創造性」をテーマにした体験を提供する場として設計されています。その中に位置するmagma loungeでは、心地よい水音が響き渡る空間が創り上げられており、訪れる人々は自然音の効果によって思考や精神がほぐされ、内なる創造性を開放することができるのです。
水琴窟の力で音の響きを体験
『sound biotope-magma edition-』では、日本庭園に用いる水琴窟の原理を取り入れ、滴る水が生み出す豊かな音によって空間全体を包み込む体験を提案しています。この音の響きは、訪れる人々に独特の安らぎをもたらし、まるで水に包まれているかのような感覚を楽しめます。Yamahaの研究開発部門がこのプロジェクトに携わっており、ここで得た専門的な知見や技術を駆使して、より魅力的な体験を提供しています。
共創を進めるヤマハとKonel
このプロジェクトは始まりに過ぎません。ヤマハとKonelは今後も、視覚情報があふれる日常の中で、聴覚を重視した新しい体験を提供し、人々の創造性を引き出すことを目指していきます。音と空間が持つ力を利用し、様々な視点から人々の心を揺さぶる体験を提供すべく、さらなる取り組みが展開されることが期待されます。
ヤマハの先進的な研究開発
このプロジェクトの背後には、ヤマハの研究開発への取り組みの一環として、2024年中に新しいR&D拠点を横浜に、そして渋谷にはサテライト施設を設ける計画があります。これにより、新しい音楽のトレンドや楽器によるイノベーションの創出が進むことが期待されています。ヤマハは常に新しい音の創造に挑戦し続け、未来の音楽のあり方を模索しています。
クリエイティブ集団Konelの魅力
一方、株式会社Konelは日本を拠点とする越境型クリエイター集団であり、先進的な技術とアートを融合させたプロジェクトを多岐にわたり展開しています。これまで数多くの実験的な取り組みを行い、様々な社会的課題に対して独自の視点を持って挑む姿勢が魅力です。彼らはまた、アートとテクノロジーを融合させることで新しい可能性を引き出すことを重視しており、今後の展開から目が離せません。
『sound biotope』は、音を通じた新しい体験を提案しており、この革新的な取り組みがどのように人々の創造性を引き出すのか、今後の展開が非常に楽しみです。音と空間の新たな可能性が、私たちの日常にどんな影響を与えるのか、ぜひ注目していきたいところです。