がん患者サポートアプリ『ハカルテ』が進化
がん患者の治療生活を支援するアプリ『ハカルテ』が、登録可能ながん種の数を23種類から84種類に増やすことを決定しました。株式会社DUMSCOが開発したこのアプリは、がん患者のニーズに応える形で進化し、累計ダウンロード数は5,000件に達しました。
ユーザーの声に応える形での改良
多くのユーザーから「自分のがん種を選びたい」という要望が寄せられ、それに応えるための取り組みが進められています。『ハカルテ』は、がん患者が自分の状態を簡単に管理し、治療に主体的に関わることができるようサポートすることを目的としています。これにより、自己効力感を高め、生活の質(QOL)の向上が期待されています。
今後は、登録されたがん種に基づいて関連情報を個別提供する仕組みを導入予定で、さらなるサービス向上が目指されています。
『ハカルテ』の特徴
『ハカルテ』は、2014年7月にリリースされたがん患者サポートアプリで、患者の目線に立つ設計が特徴です。具体的には、体調の変化や副作用について医療者に相談しやすくするために、日々の体調やライフログを記録する機能があります。この仕組みにより、患者は事前に自分の体調を確認し、診察時にスムーズに情報を伝えられるようになっています。これが、主体的な治療につながり、患者の不安を軽減する効果も期待されています。
がん患者のQOL向上が必要な理由
ここ近年、がん治療は外来での通院治療が一般的になってきましたが、治療を受ける患者はなかなか医療者に不安を相談できない状況です。『ハカルテ』は、そんな患者の不安を少しでも軽減し、生活の質を維持するために設計されています。がんによる心身の負担を和らげることを目的として、患者自身が主体的に治療に関与することが重要視されるようになっています。
また、海外ではQOLを適切に管理することで治療成績が向上したとの報告もあり、このトレンドは日本でも大いに参考にされるべきです。
ホットな情報提供のプラットフォーム
『ハカルテ』は、ゲーミフィケーションを取り入れたアプローチを考慮しており、患者が楽しみながら健康管理ができるよう工夫が施されています。また、アプリ内には専門医への相談が簡単にできるチャット機能や、アピアランスケアの情報提供なども今後追加される予定で、より多面的な支援を目指しています。
困難な現状から見える未来
現在、日本では、生涯にわたってがんを患うリスクが高まっており、がん患者のQOLを向上させるための取り組みが求められています。国も第4期がん対策推進基本計画を策定し、「がんとの共生」が掲げられています。患者が安心して治療を受けられる環境を整えるために『ハカルテ』がどのように貢献できるか、期待が高まります。
会社のビジョン
株式会社DUMSCOは「持続可能なパフォーマンスをデザインする」をミッションに掲げ、様々なデータ分析とテクノロジーを用いてサービスを展開しています。がん患者支援にとどまらず、その他の健康管理やストレス測定に関する新しいアプリの開発も手掛けており、そのサービスの多様性も魅力の一つです。今後の展開に期待が寄せられる企業です。
詳細な情報は、以下のウェブサイトを訪れてご確認ください。