わびさびハウスが挑む和の魅力発信
東京都内で長い歴史を持つシェアハウス運営会社、わびさびハウス株式会社は、インバウンド向けゲストハウス「わびさびホステル(三軒茶屋)」で、東京デザイン専門学校と手を組み、和の文化を外国人観光客に伝える産学共同事業に取り組んでいます。
学生たちが創り出す和の美
この取り組みでは、同校の学生たちが「和」をテーマにしたサイネージムービーを制作しました。参加した約10名の学生たちは、自らのクリエイティビティを活かし、伝統的な日本文化を映像を通じて表現しました。このプロジェクトはコンペ形式で行われ、最優秀作品が選ばれました。この映像は、毎月約600人もの訪日外国人ゲストに向けて展示され、彼らに和の魅力を身近に感じてもらえる企画です。作品はチェックインやチェックアウト時にプロジェクターで映し出され、宿泊者は日本文化の美しさと学生の創造力を体感することができます。
学生にとっての貴重な経験
学生たちにとって、このプロジェクトは自身の作品を無償で展示できる貴重な機会です。実際のゲストから直接反応を受けることで、より実践的な学びが得られるだけでなく、和文化を新たな視点で考える機会ともなります。彼らは、世界中から訪れる外国人ゲストに日本文化を届ける者として、心に残る経験を積むことができます。
わびさびハウスの理念
わびさびハウス株式会社は、2012年の設立以来、「住まい」や「文化」を越えた体験を提供してきました。シェアハウスやゲストハウス、民泊施設を運営し、利用者同士が交流し、心温まる時間を共有できる場所を作ることを目指しています。これまでに8棟のシェアハウスを運営し、約1,000人の住人を受け入れてきました。多様な文化や価値観のシェアを促す特別な環境作りを行っています。
インバウンドビジネスの展開
さらに、「わびさびホステル(三軒茶屋)」を通じて、訪日外国人観光客にも日本の文化を体験してもらえるよう努めています。館内にはコミュニティスペースも用意されており、外国人同士の自然な交流を促しています。それにより、彼らは日本の伝統的な美しさとともに、新たな友人を得ることもできるのです。
持続可能な未来を目指して
わびさびハウスでは、運営面において地域社会や環境への配慮も重視しています。エコフレンドリーな取り組みや、地元企業との協力を通じて、持続可能な運営を目指しています。これにより、地域の人々や外国人観光客と共に、豊かな交流の場を提供し続けています。
未来に向けて
今後も、わびさびハウスは「日本らしい心温まる空間」の提供を続け、居住空間の価値を超えた新たな文化創造を目指すことで、多くの人々が集まる場所を育成していく予定です。そして、地域と訪問者とのより良い関係構築に努めていきます。