ニナファームの新たな一歩: 広州でのマイクロバイオーム研究施設
2023年5月13日、大阪・関西万博において、Sethic Innovation Laboは中国・広州に新たに設立されたWellcare Innovation Center内に、ニナファームのマイクロバイオーム研究施設の開設を発表しました。この投資は、同社がglobalに研究開発拠点を拡張する重要なマイルストーンとなります。
ジャンイヴ・ブルクセル社長は「我々は中国市場での長寿関連分野の専門性を高め、中国の主要ブランドの一つになることを目指しています」と述べ、この新施設の意義を強調しました。
新しいセンターでは、スキンケアへの応用を重視したマイクロバイオーム研究が行われ、特に敏感肌に対するソリューションや、ニキビケアに関する最先端の技術開発が期待されています。
開所式には在広州フランス総領事のシルヴァン・フルリエール氏が出席し、美容や科学、イノベーションにおけるフランスと中国の関係の良好さについて触れ、今後の連携を期待する旨を述べました。産業間のコラボレーションが環境持続性や生物多様性の保護に寄与することが強調されました。
式典には、黄建華氏(黄埔区市場監督管理局 副局長)、謝志傑氏(広東省医薬科学監督学会 会長)、陳天氏(上海日化協会 副事務局長)を含む多数の中国側の要人が出席しました。
Wellcare Innovation Centerには約2,000万元が投じられ、これはニナファームにとって2つ目の国際研究施設です。施設内には5つの応用ラボと試験センターが設置され、原材料処理から処方設計、評価分析までのトータル技術サービスを提供できる体制が整っています。
マイクロバイオーム研究の重要性がスキンケア分野で高まっている中、Sethicはこの領域で自社の技術を前進させる方針を打ち出しています。広州の新センターは、マイクロバイオーム技術の応用を強化し、健康、美容、栄養科学における国際的な協力の場となることが期待されています。
同社のグローバル知的資産マネージャー、エリザベス・ブルゴワ氏は、中国と茶業界との長い歴史的な関係があることを背景に、中国市場に根を下ろしてきた経緯を語りました。2003年から広州に拠点を設け、持続可能性と国際協調を重視した経営戦略を貫いてきたことが強調されました。
この新たな研究施設の開設は、ニナファームにとって新しい段階を意味します。先進的なマイクロバイオーム技術を活用し、グローバルな美容業界における競争力を更に高めるための重要な拠点として機能することでしょう。