福島県を訪れる新たな旅の形
福島県では、「Think about our Future in Fukushima」というインバウンド共創ツアープログラムが開催されることになりました。このプログラムは、博報堂DYグループの旅行・インバウンド専門の株式会社wondertrunk & co.が公益財団法人福島県観光物産交流協会及び一般社団法人福島市観光コンベンション協会と協力して進めるものです。震災から8年が経過した福島の現状を視察し、そこから未来への希望を見出すことを目的としています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、福島県は大きな打撃を受けましたが、復興は確実に進んでいます。現在、福島県ではロボット技術や再生可能エネルギーに関連する取り組みが進められています。しかし、依然として風評被害の影響があり、復興の実態は十分に知られていないのが現状です。そこで、wondertrunkは福島県の復興状況を正確に伝えるために、インバウンド観光客向けの体験プログラムを設けました。
ツアープログラムの内容
このツアーでは、フルパートナーと呼ばれる福島在住の地元案内人が案内を行い、参加者は現地の様子を見学したり、地域住民の意見を聞く交流会に参加したりします。また、生活課題の解決策を考えるワークショップも行われます。こうした体験を通じて、参加者は福島の復興の道筋を学び、持続可能な社会の在り方についても考えるきっかけを得ることができます。
wondertrunkは、福島県を「原発の問題を抱えた被災地」としてから、「未来に向かって進む希望の地」として再評価し、その魅力を日本国内外に伝えていく方針です。この「ホープツーリズム」の一環として展開される本プログラムは、福島の現場を知り、そこで前向きな思考を育む場になるでしょう。
ホープツーリズムとは
福島県は、地震と津波の後に原発事故を経験した唯一の地域であり、様々な側面からの復興を続けています。他の地域では経験し得ない複雑な歴史を持つ福島だからこそ、そこから得られる教訓や学びは貴重です。ホープツーリズムは、福島の「今」と「未来」を見つめ、その中で希望を見出す旅を提供しています。この取り組みでは、福島の人々との出会いや、震災を経た現在の姿を目にすることで、参加者は自身の成長の機会を得ることができます。
ツアーの詳細と予約方法
ツアーには、日帰りショートトリップパッケージや1泊2日のフィールドワーク、オーダーメイドの旅行プランなど複数の形態があります。初回のツアーは2019年12月9日からスタート予定で、定期的に催行されるとのことです。
日帰りショートトリップパッケージ
- - 日時: 2019年12月11日(水) 8:30~18:00
- - 参加費: 15,000円(税込)
- - 集合場所: JR福島駅西口
1泊2日のフィールドワーク
- - 日時: 2019年12月9日(月)- 10日(火) 8:30~18:00
- - 参加費: 41,500円(税込)
- - 集合場所: JR郡山駅
こちらの参加予約はwondertrunkのホームページなどから受け付けています。日本人参加者も対象ですが、内容は主に外国人向けにプログラムされているため、英語環境でお楽しみいただけます。
福島の現状
福島の復興には多くの努力が必要とされていますが、多様な問題を乗り越えようとする人々の姿勢が地域の魅力を引き立てています。空間線量も時間の経過により低下が続いており、安心して訪れることができる場所となってきています。
このツアーに参加することで、福島の「今」と「未来」を実感し、希望を感じるとともに、新しい視点を得るチャンスとなるでしょう。是非、福島を訪れ、この特別な体験を通し未来への希望を見つけてください。