チューブセパレーターの開発
2024-08-02 05:51:51

岡山大学が革新的なチューブセパレーターを開発し医療の安全性向上に寄与

医療現場の安全性を向上させる革新技術



岡山大学とタキゲン製造株式会社が共同で開発した「チューブセパレーター」は、医療機関における点滴チューブの絡まりや落下を防止するための新たなツールです。この製品は、特に集中治療室や救命救急センターなど、高度な医療が求められる環境での使用が想定されています。

背景と目的


重症患者を多く抱える医療現場では、多数の点滴チューブなどのラインが同時に使われることが一般的です。しかし、こうした設置が複雑になると、チューブの閉塞や誤認識、それに伴うトラブルが発生しやすくなります。このような問題を解決するために、岡山大学は技術部門と協力して、チューブが絡まるリスクを大幅に軽減するための技術開発に取り組みました。

商品の特徴


チューブセパレーターは、点滴ラインをしっかりと区別し、かつ絡まりを防ぐ設計になっています。具体的には、ライン同士が自然に分かれ、各ラインが透明なケースに収められる形状で、視認性も考慮されています。このことにより、医療従事者は混乱を避け、正確に投薬処置を行うことが可能です。

開発の経緯


岡山大学病院の落葉佑昌臨床工学技士は、これまでの医療現場における点滴チューブの問題点を詳細に分析し、実証実験を通じて商品化を実現しました。自らの経験を基に、医療従事者の意見にも耳を傾け、開発に取り組んだ結果、社会貢献を目的とした製品が誕生しました。
製品は、すでに医療機関での使用が始まっており、患者の安全向上と医療従事者の負担軽減に貢献しています。

受賞歴


今回のチューブセパレーターは、その技術の優秀性が評価され、「第34回日本臨床工学会医工連携Awardベストデベロップメント賞」を受賞しました。落葉臨床工学技士は、開発に関与したすべての関係者に感謝の意を表しました。

今後の展望


この技術の普及が進むことで、より多くの医療現場での安全性が向上し、患者一人ひとりにより質の高い医療が提供されることが期待されています。また、今後も岡山大学とタキゲン製造は、医療分野での新しい技術開発に力を入れていく方針です。

この取り組みから生まれたチューブセパレーターは、今後の医療現場での重要なパートナーとなるでしょう。将来的には、さらなる改良と新たな機能の追加が予定されています。社会全体の健康向上に寄与するため、引き続き社会貢献を目指していくアプローチが求められます。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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