ロジェ・デュブイが贈る新作エクスカリバーバイレトログラードカレンダーの魅力

2025年、ジュネーブで行われた『ウォッチズ＆ワンダーズ』で発表されるロジェ・デュブイの新作、自動巻き腕時計『エクスカリバーモノバランシエバイレトログラードカレンダー』は、30周年を迎えるメゾンの特別なオマージュ作品です。このタイムピースは、メゾンの創業当初から受け継がれてきた独創的なデザイン理念を具現化しています。

ロジェ・デュブイは1995年以来、常に類稀なタイムピースの製作を追求してきました。その理念が再び新作に反映されており、特に特徴的なバイレトログラード表示は、特許取得から30年の歴史を有しています。この機構は、カレンダーの針が優雅に動き、再び零の位置に戻る美しいメカニズムです。

新作では、優雅に曲がったスケルトン仕様の針が日付と時刻を表示し、非常に高い美的感覚を感じさせます。ケースは400mmの薄型デザインで、18Kピンクゴールドを使用し、文字盤にはホワイトマザーオブパールが配されており、メゾンの技術の高さを示しています。これは、ロジェ・デュブイがピンクゴールドとマザーオブパールを紳士用の時計に使用した先駆的な存在でもあります。

独自のデザインへのアプローチ

この新作のデザインは、旧作からインスピレーションを受けながらも、現代風にアレンジされています。スケールや表示は、1996年に発表されたモデルを思い出させる一方で、現代の技術を反映した機能性を備えています。特に、バイレトログラード表示は、その美しさとデザインの絶妙なバランスが取れており、時計製造の芸術性を感じさせます。

また、6時位置にはスモールセコンドカウンターが配置され、12時位置にはメゾンの伝統的な書体があしらわれた文字とジュネーブ・シールの紋章が見られます。これは、メゾンの歴史を称賛し、30周年を祝うオマージュとなっています。

技術とアートの融合

エクスカリバーモノバランシエバイレトログラードカレンダーの魅力は、外観だけでなく内側のキャリバーRD840にも見ることができます。この自動巻きムーブメントは約60時間のパワーリザーブを備え、精密な手作業による装飾が施されています。サファイアクリスタル製の裏蓋からは、その美しいローターを眺めることができ、時計の内部メカニズムがどれほど精巧であるかを体感できます。

メゾンの哲学を体現

ロジェ・デュブイにとって、ジュネーブ・シールは質の高い時計製造を示す証です。これはシンプルに時間を表示する以上の意義を持ち、クラフツマンシップやデザイン、性能の観点からも評価される基準です。この基準を満たすべく、すべての部品は手作業で仕上げられ、完璧な形を追求しています。

サファイアガラスの下には、共同創設者へのトリビュートとして彼らの名言が刻まれています。「この時計は過去からのインスピレーションを受けつつ、未来へ向かう道を切り拓くものである」との思いが、デザイン全体に息づいています。

最後に

エクスカリバーモノバランシエバイレトログラードカレンダーは、過去と未来を繋ぐ架け橋として、ロジェ・デュブイの時計製造哲学を新たな光で照らしています。時計製造の精髄を感じられるこの新作は、ロジェ・デュブイならではのアートと技術が融合した真のマスターピースです。今年のジュネーブでの発表は、過去30年間の集大成であり、次の新しい時代への期待感を高める瞬間となります。