ニチイキッズ、新たなビジョン「こどもも おとなも まるごと」を策定
株式会社ニチイ学館が展開する保育サービス「ニチイキッズ」は、保護者を含むすべての大人の支えを得て、未来の子どもたちに笑顔を届けることを目指した新たなビジョン「こどもも おとなも まるごと」を発表しました。このビジョンは、子育てに関わる全ての大人が一丸となり、地域全体で子どもたちの成長を支えることを目指しています。
子育ての実態と課題
令和6年に実施された「妊婦や乳幼児とその保護者を取り巻く生活実態調査」では、9割以上の保護者が育児の充実感を感じている一方で、約6割の保護者が負担感を抱えていることも明らかになりました。この調査から、子育てには喜びがあると同時に、経済的な負担や育児と仕事の両立の難しさといった課題が存在することが浮き彫りになっています。
このような社会背景の中、ニチイキッズは「こどもも おとなも まるごと」というビジョンを掲げ、困難な状況にある保護者や子どもたちに寄り添う取り組みを強化することを決意しました。
新たな取り組みとビジョンの意義
「こどもも おとなも まるごと」のビジョンは、単に子どもたちを保育するだけでなく、保護者や地域の人々、さらには社会環境全体が子育てを支えるという新しい形の相互扶助を目指しています。この考え方に基づき、ニチイキッズは全国約350ヵ所に展開する保育事業所で「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」を保育理念に掲げています。
ニチイキッズは、これまでにも「すくすく育つ」「わくわく遊ぶ」「いきいき過ごす」という3つの保育目標を設け、子どもたちが安心して成長できる環境を提供してきました。新たに策定されたビジョンは、これらの目標をさらに進化させ、全ての子どもや保護者が笑顔でいられる社会を作るための重要なステップと位置づけられています。
ニチイキッズの役割
株式会社ニチイ学館は、医療関連事業、介護事業、保育事業を中心に地域に根差した包括的サービスを全国に提供しています。50年以上の歴史の中で、約200万人の医療・介護分野の人材を育ててきた実績があり、これを活かして子育て支援においても大きな役割を果たすことが期待されています。このような基盤を持つニチイキッズが、新たなビジョンの下で継続的な支援を行うことで、より多くの家庭や地域の課題解決に貢献できるでしょう。
ニチイキッズが目指す未来は、子育てを一人の保護者だけでなく、社会全体で行うものです。このビジョンは、今後の日本社会における子育て環境の向上に寄与することで、多くの家庭の幸福に繋がることを期待しています。総合生活支援企業として新たな挑戦を続けるニチイキッズの取り組みに、今後も注目が集まります。