中古オフィス家具市場の動向と買い増しの傾向
株式会社オフィスバスターズが2024年7月度の「中古オフィス家具指数」を発表しました。この調査は中古オフィス家具の動向を把握し、利用者に有益な情報を提供することを目的としています。
市場全体の動き
7月度のデータによると、主要5区の空室率は0.15%と連続的に減少し、賃料は55円増加しました。また、有効求人倍率は1.23倍、失業率は2.5%といった改善傾向が見られます。これらの数字からも明らかなように、オフィス市場は活発に動いているものの、業界全体としてはやや鈍化気味といった印象です。それでも、オフィスの立地改善を背景に、移転計画は根強く続いており、中古オフィス家具の需要は依然として期待されています。
商材別の動向
チェア
チェアの販売価格は先月と同様の傾向を示しました。需要は一定数存在し、特に夏場にメッシュ素材のOAチェアに対するニーズが高まっています。
デスク
デスクの販売価格は先月より735円減少しましたが、フリーアドレスデスクの人気は継続しています。一方で、ワークテーブルの需要も徐々に高まっており、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を意識した働き方の見直しも進んでいるようです。
書庫
書庫の需要は変わらず高く、販売価格は先月より1,076円減少しました。引き続き、単体及びセットでの書庫の利用が見受けられます。
ロッカー
更衣用ロッカーの販売数は増加傾向にあり、単価にも影響を与えています。特にパーソナルロッカーの需要が高く、6人用などの多人数利用が好評です。
テーブル
テーブルの販売価格は2,206円減少しましたが、スタックテーブルのまとまった数での依頼が増えています。同様にミーティング用のチェアのニーズも高まっています。
今後の展望
7月度のデータから、全体的に安定した印象を受け、コロナ禍以降のオフィス増員後の買い増しがメインとなっていることがわかります。また、9月から12月にかけての新規拠点開設に向けた動きが活発化しています。中古家具の仕入れも安定しており、供給面でも十分可能と見込まれています。
まとめ
オフィスバスターズの調査によると、中古オフィス家具市場は着実に動きを見せています。特に、オフィス環境の見直しが進む中で、中古家具のニーズが高まっていることが浮き彫りになっています。今後もこの傾向が続くことが期待されます。
このような市場の動向を注視し、利用者のニーズに応える形でのサービス提供が求められています。ますます便利になっていくオフィス環境を、今後も楽しみにしています。