NEXYZと水戸信用金庫の新たな提携
株式会社NEXYZ(ネクシーズ)は、脱炭素化を促進するために、水戸信用金庫と業務提携を結びました。この協力体制により、地元の中小企業を対象とした省エネ設備の導入支援が始まり、特にLED照明の導入が重視されています。この取組みは、CO₂の排出削減だけでなく、地域経済の活性化にも寄与することを目指しています。
背景
水戸信用金庫は1945年に設立され、茨城県水戸市を中心に66の店舗を展開しており、地域密着型の金融機関です。「共に成長し、共に喜びを分かち合う」という理念のもと、地域の事業者との信頼関係を築き、様々な課題解決の提案を行っています。
一方、NEXYZは中小企業が抱える省エネに関する課題に着目し、全国の事業者が取り組むべき脱炭素施策をサポートすることに重きを置いています。政府が掲げる「2030年100%LED化」に対し、2024年の時点で実際に達成されたのは60.3%と、遅れを取っているのが現実です。さらに中小企業の脱炭素に向けた取り組みは、2割にも満たない状況です。この背景には、情報開示の義務や資金面での制約、そして人材不足が影響しています。
NEXYZの取り組み
NEXYZが提供する「ネクシーズZERO」は、初期投資が不要なため、中小企業でも気軽に省エネ設備を導入できる形態の金融サービスです。特に、地域金融機関と連携することで、多くの地元企業との接点を築いてきたNEXYZは、すでに80社以上の地域金融機関と業務提携を結び、顧客企業の具体的な実績に基づく情報提供を実践しています。
提携先である水戸信用金庫も、地域の事業者に対して、こうした省エネ設備導入を推奨し、CO₂排出削減の実績を金融機関に報告することで、TCFD開示に寄与する役割も果たしています。
地域経済への影響
この提携によって、地域の中小企業が省エネを実施しやすくなり、環境への影響を軽減するだけでなく、長期的には地域経済の発展にも繋がります。具体的にLED照明の導入を進めることで、電力削減とコスト削減を実現し、持続可能な経営を支援します。
NEXYZと水戸信用金庫の取り組みは、他の地域にも波及効果を生む可能性が高く、脱炭素社会の実現に向けた一つの大きなステップともいえるでしょう。これからもこのパートナーシップを通じて、地域社会に根差した脱炭素の取り組みが進んでいくことが期待されます。