帰省行動調査2021
女性向けメディアである株式会社UOCCが実施した年末年始の帰省に関する調査では、2020年から2021年にかけて、帰省を予定している人よりも控える人の方が多い結果が出ました。調査対象は、他の都道府県に親がいる実家を持つ500人で、結果は以下の通りです。
帰省の意向
アンケート結果によると、全体の約67%にあたる335人が「帰省しない」と答えました。この数字からは、昨年と比べて帰省する意向が減少していることが明らかです。一方で、毎年帰省していると答えた207人の61.8%が、今年は帰省を控えるとのことでした。
帰省しない理由
ここでは、帰省しない理由について、一部の回答を紹介します。
- - 31歳女性福岡在住:家族の健康を心配し、コロナウイルスを持ち帰ることのリスクを考慮し、実家に帰るのを断念しました。特に高齢の祖母が病院通いをしているため、万一の事態を避けたいとのことです。
- - 31歳女性東京在住:小さな子供の成長を実家に見せたい気持ちがあったものの、ウイルスの影響による不安が大きく、帰省を取りやめました。代わりに、ビデオ通話などでコミュニケーションを増やし、年末を静かに過ごす選択をしたそうです。
- - 45歳男性神奈川在住:コロナウイルスによる影響が続く中で帰省を控えることになったが、終息後には帰省を再考する可能性があるとしています。従来は電車で移動していたが、車で帰るかもしれないとも述べています。
帰省回数の変化
次に、2020年と2019年以前の帰省の頻度についても質問しました。結果として、2020年の帰省回数は平均1.61回であったのに対し、2019年は2.94回であったことが分かり、年に一度も帰省しなかった人が多い傾向が表れています。これもコロナの影響が色濃く現れている証拠です。
家族との連絡頻度の変化
親とのコミュニケーションの頻度についても調査を行った結果、連絡が「とても増えた」「やや増えた」と答えた人が多く、交流の質を向上させようとする姿勢をうかがわせます。コロナ禍で会えない分、オンラインでの連絡を強化している様子が見受けられます。
- とても増えた:42人(8.4%)
- やや増えた:187人(37.4%)
- 変わらない:212人(42.4%)
- やや減った:34人(6.8%)
- とても減った:25人(5.0%)
まとめ
全体的に、2021年の年末年始に帰省を控える傾向が強くなっています。これは、コロナウイルスの影響や高齢者・家族の健康への配慮が大きな要因となっているようです。一方で、デジタルな手段を通じてのコミュニケーションが生まれ、物理的な距離を超えて親子のつながりを維持しようとする意識も見受けられました。
今後、状況が改善されれば、対面での交流が再び活発になることが期待されますが、コロナ禍の影響を受けた新しい形のコミュニケーションは、この先も重要な役割を果たすでしょう。
参考サイト:
Spicomiメディア