対話型AI面接サービスSHaiNが昇進昇格試験に特化した新機能を提供開始

最近、AI技術が進化する中で、株式会社タレントアンドアセスメントはその一環として、対話型AI面接サービスSHaiNの新機能を発表しました。2025年7月からスタートするこの新機能は、企業の昇進昇格試験に特化した面接サービスです。従来の新卒採用向けに開発されたSHaiNは、これまで多くの企業で導入されてきましたが、今回のアップデートでは特に昇進昇格試験に必要な質問の設計に重点が置かれています。この背景には、人的資本経営の重要性が高まる中で、社員の昇進や昇格に対する公平かつ透明性のある評価が求められるようになったことがあります。人間の主観が評価に影響を与えることのない、統一感のある選考を実現するために、AIの力を活用することが選ばれたのです。

SHaiNの新機能では、社内経験や業務実績を効果的に引き出す質問が設計されており、これにより面接官の評価のばらつきを減少させることが期待されています。以前のバージョンに比べ、具体的な業務に焦点を当てながら質問を行うことで、より正確な評価が可能となります。さらに、これにより面接にかかる工数の削減も実現され、企業にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

ある企業では、すでに店長昇格試験にこの新機能を導入しています。彼らのコメントによると、『サラリーマンの昇進は人生を左右するため、公平性が求められていた。面接官の個人的な好みが影響することを防ぎたかった。』という意見が寄せられています。さらに、従来の対面面接によって発生していたコスト（交通費など）を年間540万円削減できたという報告もされています。また、SHaiN導入後には社員の昇進への満足度が10ポイント以上向上したという調査結果も報告されています。

SHaiNではすでに中途採用やアルバイト採用の面接でも高い評価を得ており、今後も企業が抱える多様な評価ニーズに応えるべく進化していくとしています。特に、AIの導入によって求められるのは透明性と説明責任です。AI面接は、正確で信頼性のある意思決定を可能にする仕組みを提供します。

具体的な質問例として、従来の『これまでの経験で、困難を乗り越えたことはありますか？』に対し、新機能では『現在の職務や異動前の職務の中で、熱意を持った取り組みはどのようなものでしたか？』といった具合に具体的な業務に関連する質問へと改革されています。これにより受験者は、自身の具体的な実績をもとに回答をすることが可能になります。

また、SHaiNはEUにおけるAI規制法にも対応しており、人間による監視体制やログの記録・管理を行うことで信頼性を高めています。これにより、企業は安心してこのサービスを導入できるようになっています。タレントアンドアセスメントは、AI技術を駆使し、企業の人事業務を効率化し、働く人々の体験向上を目指しています。SHaiNが提供する新たな昇進・昇格試験バージョンは、今後の人材選抜の新基準を示す存在となることでしょう。