AI時代の新たな働き方
株式会社こころざし〈千葉県千葉市〉が、同社の代表である石井岳海氏による新刊『AIに使われる社長 小さな会社の社長のための、生成AIに段取りを組ませ、判断は自分で持つ実践ガイド』を発売しました。この書籍は、AIを効果的に活用しながらも、最終的な判断は自分自身が行う新しい働き方を提案しています。AIに任せるのは仕事の一部ではなく、段取りやスケジュール全体に特化したアプローチで、小規模な企業でも実践可能な方法を説いています。
石井氏は、本書を通じて「AIに任せる仕事は一つずつ選ぶのではなく、全体像の段取りをAIに組んでもらおう」と語ります。これにより、人は人とのコミュニケーションや最終的な決定に専念することができるのです。この考え方は、「明日AIに一つ任せるなら何?」という誤った質問から始まっています。石井氏はこの質問に対し、AIに任せるものではなく、業務全体の段取りを任せるという点を強調しています。
実績と経験に基づく選択
2026年の10月から、石井氏は「参謀室」と名付けたAIの活用を開始しました。それにより、AIの指示を受けつつも、自らの判断を基に修正し、外部に発信するかどうかを決定してきたと言います。AIの提案は一見正しくても、自社の方針に合わない場合が多々あるため、注意が必要なのです。こうした経験から、石井氏は「AIが出す答えは正しいが、我が社にはフィットしない」という結論に達しました。
本書では、AIを活用する際にまず柱となる考え方として、「自分というものをAIに渡す」ことを紹介しています。自己分析を通じて、自身の志向や経歴、やらないことを明確にし、AIに対する指示を的確にすることが求められます。
具体的な実例
石井氏は、本書においてAIの提案を実際にどのように利用したか、または使用を控えたのかの具体的な事例をいくつか掲載しています。例えば、AIが作成した業務予定表には「告知は4〜6週前」と明記されていましたが、実際にはイベント告知には4〜6か月以上前に行うことが求められるため、その数字を修正しました。さらに、有名人の言葉を用いる際には、出典を確認した結果、不明なままだったため、名前を載せずに記述したという過去もあると言います。これらは、AIとの協業において自らの判断がどれほど重要であるかを証明しています。
ビジョンの提示
本書の終章では、石井氏がAIを使うことで浮いた時間の使い道について考え、社会的なつながりや人とのコミュニケーションを重視する必要性が述べられています。また、求人情報や見積もりにおける具体的な置き換え方を提案し、実践的な内容が満載です。
目次の構成
「AIに何を任せるか」という問いから始まり、AIの特性、そして人間の役割への理解を深める章立てがなされています。この書籍は、実際にAIと協働する企業経営において不可欠な指針となるでしょう。
石井岳海氏は近年、AIの利活用についての理解を深め、その経験をもとに新たな挑戦を続けています。彼の著作を通じて、より多くの経営者がAI時代に対応できるように手助けすることが目標です。新しいアイデアや施策を模索している小さな企業の経営者必見の書です。