鼠径ヘルニアの日の重要性
毎年6月1日は「鼠径ヘルニアの日」として、今年から正式に認識されることになりました。この日は、鼠径ヘルニアの理解を深め、啓発活動を通じて治療の重要性を広めることを目的としています。
鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアとは、腹壁の弱い部分から腸などの臓器が飛び出す病気で、特に男性に多く見られます。日本ではおよそ50万人が毎年発症し、そのうち約14万人が手術を受けるという統計があります。しかし、残りの約36万人は治療を先送りにしていると言われています。この驚くべき数字には、国民一人ひとりの鼠径ヘルニアに対する知識不足が影響していると、専門家たちは考えています。
鼠径ヘルニアの日制定の背景
6月1日が「鼠径ヘルニアの日」として選ばれた理由は、日本ヘルニア学会の法人化記念日であること、そして数字の「6」が腹壁から飛び出すヘルニアの形に似ているというユニークな視点から来ています。この日が公式に制定されたことで、より多くの人にこの病気の存在と、早期治療の必要性について知ってもらう機会が増えます。
啓発活動の必要性
日本ヘルニア学会をはじめとする医療機関は、鼠径ヘルニアの啓発活動を強化しています。多くの人が「恥ずかしい」「痛そう」「忙しい」などの理由で受診を控えているものの、鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。症状を軽視せず、早めの受診を推奨します。放置すると「嵌頓」と呼ばれる深刻な状態を招く恐れもあり、これが社会的な損失につながります。
手術の進化と新たな治療法
近年、「お腹に入らない鼠径ヘルニア日帰り手術(SILS-TEP法)」が注目されています。この手法では、わずか2cmの切開で手術を行い、日帰りで帰宅することが可能です。術後の痛みも軽減され、患者の体への負担を最小限に抑えることができます。これにより、患者は数日のうちに日常生活に復帰できるのです。
未来への一歩
私たちGi外科クリニックは、このような手術を通じて、未治療の患者さんにとっての安全で安心な治療環境を提供することを目指しています。鼠径ヘルニアは手遅れになる前に、早期に処置をすることが最も大切です。これからの人生100年時代、健康で快適な生活を送るために、皆さんもぜひこの機会に自身の健康状態を見直してみてください。
お問い合わせや受診相談は、24時間対応のオンライン予約や無料相談ダイヤルも用意していますので、気軽にご相談ください。鼠径ヘルニアの日を機に、自分自身や大切な人の健康を考え直すこの機会を大切にしましょう。