2023年、講談社のクリエイターズラボが電通グループやGeekOutとの共同プロジェクト「ROBMIX」をスタートさせました。これは、世界中の創造的な才能が集まる「Roblox(ロブロックス)」をプラットフォームとした新しいIP創造プロジェクトであり、日本からの新たな知的財産(IP)の開発を目指しています。
プロジェクトの背景
Robloxは日々9000万人以上のユーザーが利用している巨大な没入型ソーシャルプラットフォームです。このプラットフォームでは、ただゲームをプレイするだけでなく、ユーザー自身が様々な体験を制作し、発表することが可能です。特に、利用者の約40%が13歳以下であるため、若い才能が集まる場として注目されています。
講談社は、これまでの出版業界の枠を超え、次世代クリエイターの支援や原作コンテンツのRobloxへの展開を通じて、新たなエンターテインメントの形を創出しようとしています。新たなIPを開発するだけでなく、既存のIPをRobloxでの新たな体験として再構築することも重要な取り組みの一部です。
ROBMIXプロジェクトの具体的な取り組み
プロジェクトでは以下のような具体的な活動が予定されています:
1.
新規IPの開発:Robloxを起点とした新しいキャラクターや世界観を創出し、それをマンガや他のメディアに展開します。
2.
既存IPのRoblox展開:既存の知的財産をRobloxプラットフォーム上で再構成し、ユーザーに新たな体験を提供します。
3.
クリエイター支援:Roblox内で活動するクリエイターに対し、編集の視点から伴走支援を行います。
4.
メディアミックス展開:Robloxで人気のある作品をマンガにしたり、本にしたり、商品化することでクロスメディア戦略を進めます。
未来の展望
講談社は、世界で活躍する多様な才能を支え、日本のクリエイティブな力が全球的に羽ばたくきっかけを提供することを目指して、今後もさまざまな新たなクリエイターとの出会いを求め積極的に活動していきます。これにより、クリエイティブ界の新しい潮流が生まれることに期待が寄せられています。
講談社クリエイターズラボについて
講談社クリエイターズラボは2021年に設立され、様々なクリエイターと連携しながら、印刷媒体だけでなくデジタルコンテンツにも対応した多岐にわたるプロジェクトを実施しています。インディゲームや映像クリエイターの支援など、クリエイティブな世界の発展に寄与するために、様々なラボが存在します。
その活動は、ただコンテンツを制作するだけでなく、クリエイターの夢実現や地域・企業の課題解決に向けた「編集」を通じて、広範な影響を与えることに挑戦しています。今後のプロジェクトの進展が非常に楽しみです。