環境配慮型オフィスの新たなスタンダード
内田洋行が、伊藤忠丸紅鉄鋼の新本社オフィスにおいて、グリーンスチールを活用したファニチャーを採用しました。この取り組みは、日本企業初となる大規模なグリーンスチール導入の実績であり、持続可能な未来を見据えた新しいモデルケースとなります。
1. グリーンスチールとは
グリーンスチールは、製造プロセスでのCO₂排出量を削減した鉄鋼材料を指します。これにより、鉄鋼業界全体が脱炭素化に向けた新しい取り組みを進めており、持続可能な社会の実現に寄与しています。
2. 新オフィスの概要
新本社は東京ミッドタウン八重洲に位置し、2025年5月7日に移転が予定されています。約750名の社員が集まるこのオフィスでは、「Fusion(融合)」をテーマに、来るべき未来にふさわしい多様性と先進性を兼ね備えた職場環境が提供されます。
3. グリーンスチール導入の背景
伊藤忠丸紅鉄鋼は「鉄を商う。未来を担う。」というステートメントの下、2050年のカーボンニュートラルを目指しています。この目標を達成するため、2030年度までに温室効果ガス排出量を2020年度比で50%削減することを目指しているのです。その一環として、グリーンスチールの採用が決定されたのでしょう。
4. 具体的なファニチャーの紹介
内田洋行が提供するファニチャーには、約30トンのグリーンスチールが使用されています。以下はその中でも特に注目される2つの製品です。
Arcenaデスク
「Arcena」は、フレキシブルなデスクシステムであり、業務内容に応じて高さやモジュールを調整可能です。これにより、フリーアドレスや個人の集中作業にも対応し、ICTを活用したスマートな働き方を支援します。
ハイパーストレージ
「ハイパーストレージ」は、収納機能に優れたシステムで、執務スペースにも共用エリアにも対応可能です。開閉のしやすい設計で、安全性やユニバーサルデザインにも配慮されています。
5. 企業の環境への取り組み
内田洋行では、製品ライフサイクル全体を考慮し、持続可能な製品開発を行っています。また、ICTを利用した空間制御技術を導入し、省エネルギーと快適性の両立を図る取り組みも進めています。さらに、国産木材を使用した家具の提案を通じて、CO₂の固定化にも貢献しています。
おわりに
グリーンスチールの導入は、内田洋行と伊藤忠丸紅鉄鋼の共同プロジェクトの中でも大きな一歩です。この試みは、持続可能な未来に向けた企業の姿勢を表現する象徴的なものとなるでしょう。内田洋行は今後も、環境配慮と快適な空間づくりを両立させていく姿勢を貫きます。