ミサワホームの革新技術「MGEO-N」
日本は地震の多い国であり、住宅の耐震性はますます重要な課題となっています。特に近年は、地震の頻発化や大規模化が進み、その対策が求められています。そんな中、ミサワホーム株式会社が「MGEO-N」という画期的な制震装置を発表し、耐震木造住宅「MJ Wood」に標準装備として搭載することを決定しました。
MGEO-Nの技術的特長
「MGEO-N」は、一般財団法人建材試験センターから耐力壁の構造性能を示す技術評価を受けており、その評価値は12.0kN(壁倍率9倍相当)という高いもので、これに基づいて2025年3月からは構造耐力として算入される運用が開始されます。これにより、木造住宅の設計自由度を大幅に向上させることが可能になります。
高い制震性
「MGEO-N」は、高減衰ゴムを用いた制震パネルで、建物が受ける地震エネルギーを効率よく吸収・変換します。この技術によって、建物の変形を最大で約1/2に抑えることができ、繰り返し襲いかかる余震にも効果を発揮します。内装材の損傷を防ぎつつ、住まいの安全性を格段に高めるのです。
設計の自由度向上
MGEO-Nの導入により、内部壁を削減することができるため、プランニングの自由度が一気に広がります。家族がコミュニケーションを取りやすい開放的なリビングや、効率的な家事動線を考慮したダイニングキッチンなど、豊かで快適な生活空間を実現することができます。このように、「MGEO-N」は見た目の美しさだけでなく、実用的な living space も提供します。
環境への配慮
さらに、木造建築物の重量化が進む現代において、耐震性の確保だけでなく、環境への配慮も欠かせません。ミサワホームは2050年のカーボンニュートラル実現に向け、省エネルギー性能の向上を目指しています。「MGEO-N」の導入を通じて、持続可能な住まいを提供することが期待できます。
まとめ
耐震技術の進化によって、住まいの安全性と快適性が一層高まる時代が到来しました。「MGEO-N」は、ミサワホームが誇る新しい制震装置として、木造住宅の未来を切り開く重要な要素となります。今後もミサワホームの技術革新に注目です。