戦後を代表するアートディレクター、堀内誠一の世界に浸る
島根県立石見美術館では、2024年7月6日(土)から9月2日(月)まで、企画展「堀内誠一 絵の世界」を開催いたします。本展では、雑誌デザインから絵本まで、多岐にわたる分野で活躍した堀内誠一氏の画業を、初期の油彩画や絵本の原画などを展示することで、その魅力を多角的に紹介します。
堀内誠一氏は、戦後、雑誌「anan」「BRUTUS」「POPEYE」などのロゴデザインを手掛け、その独特なセンスと柔軟な発想力で、時代の寵児として活躍しました。しかし、氏は「絵本作家の道こそ運命が決めた本命」との強い信念を持ち、1958年から絵本作家としての活動を本格的に開始しました。
「くろうまブランキー」「ぐるんぱのようちえん」「たろうのおでかけ」など、数多くの絵本を世に送り出した堀内氏。その作品は、色彩豊かで、構図や画風、画材に独自の工夫が凝らされ、年齢を問わず人々の心を掴んでいます。
本展では、堀内氏が雑誌デザインで培った感性と、絵本作家としての情熱がどのように融合し、独自の表現を生み出したのか、その軌跡をたどります。戦後、日本のエディトリアルデザインの先駆けとして活躍した氏の仕事に焦点を当て、創作の原点を探る貴重な機会となっています。
展示内容
本展では、堀内誠一氏の画業全般を網羅し、以下の展示内容で構成されています。
- - 初期の油彩画: 堀内氏の画業の原点を探る貴重な作品
- - 絵本の原画: 愛らしいキャラクターや幻想的な世界観が表現された原画の数々
- - 雑誌デザイン: 雑誌「anan」「BRUTUS」「POPEYE」などのロゴデザインや誌面デザイン
関連イベント
本展では、展示以外にも、様々な関連イベントが開催されます。
- - 記念講演会「絵を愛した父」: 堀内誠一氏の娘である作家、堀内花子氏による講演会
- - ワークショップ「豆本をつくってみよう」: 堀内氏の長女、堀内紅子氏による豆本の制作ワークショップ
- - グラントワtea ガーデン「マリーの幻想茶」: 堀内氏の絵本「くるみわりにんぎょう」の世界を表現した、冷たい飲み物
- - ギャラリートーク: 学芸員による作品解説
- - MUSEUM × THEATER ミューシア vol.23: 音楽劇「ともともとゆきまゆトリオの大冒険」
これらのイベントを通じて、堀内誠一氏の作品の魅力をより深く知ることができます。
企画展「堀内誠一 絵の世界」の詳細
会期: 2024年7月6日(土) ~ 9月2日(月)
休館日: 火曜日(8月13日は開館)
開館時間: 9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
会場: 島根県立石見美術館 展示室D(グラントワ内)
料金: 当日券 一般/企画展:1,000円(800円) 企画展・コレクション展セット:1,150円(920円)
詳細情報: https://www.grandtoit.jp/museum/horiuchi_seiichi_iwami
この機会に、戦後を代表するアートディレクター、堀内誠一氏の魅力的な世界に触れてみてはいかがでしょうか。