野村證券とSDGインパクトジャパンがカンボジアで植林プロジェクトを調査
日本の企業、野村證券株式会社と株式会社SDGインパクトジャパンが共同で、新たな植林プロジェクトを推進するための調査を行うことが決定しました。この調査は、林野庁から委託されたもので、二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism、以下「JCM」)を利用する理念に基づいています。
プロジェクトの背景
最近の地球規模での環境問題に対する意識の高まりの中、森林の保全と再生が注目されています。カンボジアでは、森林伐採や違法行為が影響を及ぼし、多くの生態系が危機に瀕しています。これを受けて、野村證券とSDGインパクトジャパンは、持続可能な森林保全に向けた取り組みとしてコミュニティフォレストの実施に注目しました。
具体的な調査内容
この調査は、カンボジアのコンポントム州を対象に行われます。対象地域の農村が森林と共生し、自らの生計を守るための実践的な方法を探ることを目的としています。調査においては、森林の劣化を防ぎつつ、地域コミュニティの生活環境を向上させる方法を模索し、植物を植えることでCO2の吸収量を増加させる施策が検討されます。
サステナビリティの視点
野村證券は、サステナブルなテクノロジーやインフラ事業に多くの実績があり、そのノウハウを活かしてこの調査を進めます。サステナブルファイナンスの観点から、今後のプロジェクトは地域住民の生活を守るだけでなく、環境にも良い影響を与えることが期待されています。また、気候変動対策の一環として、カーボンクレジットの創出も重要なテーマです。
企業の役割を超えた取り組み
SDGインパクトジャパンは、気候対応を推進し、企業の脱炭素トランジションにも寄与しています。JCMクレジットの創出を通じて、気候ファイナンスの提供を行い、これによって気候変動緩和や生物多様性保護に寄与するプロジェクトを支援していきます。
総括
本調査は、カンボジアにおける環境問題に対処するための一歩となります。地域住民との協力を通じて持続可能な森林保全が実現されれば、自然環境の再生だけでなく、企業活動にも新たな価値が提供されることでしょう。今後の進展に期待がかかります。
参考情報
企業情報
所在地: 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル7階
設立: 2021年1月
代表者: Co-CEO 小木曽麻里、前川昭平
ウェブサイト:
sdgimpactjapan.com