広島の春を満喫！「ひろしま春の牡蠣まつり」が開催中

春が訪れた広島では、地元の食文化の宝庫として名高い牡蠣の魅力を存分に味わえる「ひろしま春の牡蠣まつり」が始まりました。今年のイベントは、3月1日から4月13日までの間、広島市内の飲食店163軒で牡蠣メニューが楽しめる大規模なものとなっています。この取り組みは「牡蠣食う研」というグループが主導しており、毎年盛り上がりを見せています。

牡蠣の栄養価と旬

冬の間は牡蠣が主役となりますが、実は春にも最高の美味しさを誇ります。特に2月から4月にかけては、栄養価やうま味成分が最も豊かになることが、広島大学の羽倉教授の研究でも確認されています。この旬の時期を逃さず、地元の新鮮な牡蠣が食べられる絶好のチャンスが訪れました。

参加店舗とメニュー

「ひろしま春の牡蠣まつり」には、広島のエキニシエリアを中心に様々な飲食店が参加しています。例えば、JR広島駅周辺では「RICA食堂」の牡蠣ブルーソース（900円）や、「フワトロ」の牡蠣とほうれん草のバター焼き（1,200円）などが人気です。

また「おりづるタワー」周辺や流川エリアでも、多くの店舗が参加し、牡蠣フライやソテー、その他創作料理が提供されます。これほど多岐にわたるメニューが揃うことによって、訪れた人々は新たな牡蠣料理の発見を楽しむことができます。

地域全体の盛り上がり

「ひろしま春の牡蠣まつり」は単なる飲食イベントではなく、広島の春の風物詩として位置付けられています。地域のスーパー「フレスタ」でも春牡蠣の特設コーナーが設けられ、さらに観光名所「おりづるタワー」では牡蠣に関するお土産物も販売。地元の人々だけでなく、訪れた観光客も楽しめる内容となっています。

牡蠣食う研の取り組み

広島の生牡蠣生産量は全国一ですが、地域の人々には牡蠣を家庭で食べるものというイメージが強く、外に出て気軽に楽しむ文化が未だ浸透していません。そのため、広島県観光連盟の一環として「牡蠣食う研」が設立され、牡蠣の魅力を広める活動が進められています。

この研修グループは、牡蠣を使った新しい料理の開発や観光キャンペーンを展開しながら、広島が「世界一おいしい牡蠣が食べられる街」として認知されることを目指しています。他にも、地元の生産者との連携を強め、牡蠣を魅力的な商品として発信していく努力を続けています。