グローバルな視点と実践的対話力で未来を拓く:3G-Project Study Sessionの熱気
2024年5月11日(日)、名古屋JC会館にて、「グローバル人材育成委員会」が主催する「3G-Project Study Session①」が盛大に開催されました。このセッションは、次世代を担う若者たちが国際的な視野を広げ、社会課題への理解を深めることを目的としています。参加した高校生たちは、実践的なワークショップと示唆に富む講演を通じて、大きな刺激と学びを得ました。
第1部:英語落語が拓くコミュニケーションの扉
セッションの幕開けは、異文化理解と表現のユニークな融合でした。第一部では、国内外で活躍する英語落語家の喜餅氏によるワークショップが行われました。言葉の壁を越え、ユーモアと洞察に満ちた落語の世界を体験する中で、参加した生徒たちはグループに分かれ、与えられたテーマに基づいた発表に挑戦しました。人前で自信を持って話すための技術、伝えたいメッセージを効果的に構築する方法、そして相手に響くコミュニケーションの重要性を、実践を通して学びました。
このワークショップは、単に英語力や発表能力を高めるだけでなく、聴衆を引き込む表現力や、異なる意見を持つ仲間との協調性を育む貴重な機会となりました。生徒たちは互いにフィードバックを与え合い、コミュニケーションの奥深さを体感しながら、活発な議論を繰り広げました。
第2部:社会課題の最前線に触れる講演
続いての第二部では、Forbes 30 Under 30 Asia 2023のSocial Impact部門に選出されたアノテーションサポート株式会社代表取締役の河内将弘氏が登壇し、講演を行いました。河内氏は、マレーシア北部・サバ州における無国籍問題という、世界が抱える深刻な社会課題について、その現状と自身の取り組みを熱く語られました。
講演では、無国籍状態にある人々の困難な状況や、それに立ち向かうための支援の重要性が具体的に語られました。河内氏の実体験に基づいた話は、遠い異国の問題が私たち自身の社会とどのように繋がっているのか、そして個人が社会課題にいかに向き合うべきかという問いを、生徒たちに強く投げかけました。高校生たちは、時に厳しい現実から目を背けず、真正面から社会課題に向き合う意義を深く学び、その胸には強い刺激と新たな気付きが刻まれたことでしょう。
グローバルな視点と未来への一歩
今回のStudy Sessionは、参加した生徒たちにとって、国際的な課題を発見し、その解決に向けて積極的に議論を交わすための絶好の機会となりました。名古屋JC会館という身近な場所で、グローバルな視点から社会課題への理解を深めることができたことは、彼らの将来にとってかけがえのない経験となるはずです。
3G-Projectは、このStudy Sessionにとどまらず、多岐にわたる活動を計画しています。次回のStudy Session②は5月25日(日)に開催されるほか、7月には国内事業(In NAGOYA)と国外事業(In Manila)が予定されており、実践的な経験を通じてさらに学びを深めます。また、9月にはフォローアップセッション、そして10月には「Creative Young Entrepreneur in NAGOYA(CYEN)」として、若き起業家精神を育む機会も設けられています。
グローバル人材育成委員会委員長の清水悠臣氏をはじめとする関係者の尽力により、未来を担う若者たちの成長が力強く後押しされています。国際社会で活躍できる人材の育成を目指す3G-Projectの今後の活動に、引き続きご注目ください。彼らが世界を舞台にどのような変革を起こしていくのか、大いに期待が寄せられます。