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トラデックス、新たな体制で日本市場へ本格進出

2022年6月、スイスを本拠とする組み込みコンピューティングのリーダー、Toradex（トラデックス）が日本法人を設立し、国内市場での本格的な展開を開始しました。この新しい動きは、急成長する日本市場への戦略的なアプローチを図るためのものです。日本法人Toradex Japan株式会社の社長には、これまで同社のプロジェクトを指揮してきたアルバロ・ガルシアが就任しました。

組織の強化と戦略的展開

新たに設立されたToradex Japanでは、チームに新しい人材を迎え入れ、より強力な販売プロセスと技術サポートを実現することを目指しています。アルバロ・ガルシアは「日本のお客様に最高のカスタマーエクスペリエンスを提供することがトラデックスジャパンの最優先事項です」と述べており、国内の代理店との連携を強化し、顧客のニーズに応えるための体制を整えています。

トラデックスは、組み込みハードウェアとソフトウェアに特化し、Arm(R)を基にしたシステムオンモジュール（SoM）やシングルボードコンピュータ（SBC）、Linux IoTデバイスの製造を手掛けています。これらの製品は、特に産業用途において高い評価を得ており、その品質・サポート体制は競合との差別化要因となっています。

日本市場における重要性

トラデックスのグローバルCEO、サミュエル・イムグルースは「日本の市場の急速な成長は、トラデックスにとって戦略的に非常に重要」とコメント。日本の顧客に対して優れたサポートを提供することに大きな期待を寄せており、日本法人の設立によって、この地域における顧客基盤の拡大を目指しています。

代理店からの推薦の声

新体制の発表にあたり、トラデックスジャパンには国内代理店から好意的な意見も寄せられています。岡本無線電機の佐々木氏は、「トラデックスは納期が早く、海外メーカーにも関わらず柔軟な対応ができる点が評価されています」と話されました。また、アドテックでは、長期供給と製品管理が特に日本市場にフィットしており、「技術サポートが開発において非常に有益」とのコメントが寄せられました。

今後の展望

トラデックスは、国内市場への精力的な展開を進める中で、さらなるイノベーションを追求しています。彼らの提供する製品は、医療や交通、産業オートメーション、スマートシティなどの幅広いアプリケーションに対応できる能力を持ちおり、日本においても重要な役割を果たしていくでしょう。トラデックスジャパンは、これから新たな挑戦を続け、顧客ニーズに応じた製品とサービスの向上に努めていきます。

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