トム・フォードが『スペクター』で再び007の衣装を手掛ける

トム・フォードが手掛ける『スペクター』の衣装

ロンドンで行われた発表によると、著名なファッションデザイナー、トム・フォードが2015年に公開される映画『007 スペクター』のジェームズ・ボンド役に向けた衣装デザインを担当することが決まりました。ダニエル・クレイグが再び007を演じる本作は、アカデミー賞受賞監督のサム・メンデスがメガホンを取り、イーオン・プロダクションズのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリが制作を行うことでも注目されています。

連続3回目の衣装デザイン

トム・フォードがダニエル・クレイグのために衣装をデザインするのはこれで3回目。彼はコスチュームデザイナーのジェニー・テミムと密に連携を取り、イブニングウェアやスーツ、シャツ、ニットウェア、ネクタイなど多岐にわたるアイテムを手がけています。これらの衣装は、すべて注文仕立てでイタリア製であり、エレガントなカッティングとオリジナルファブリックが特徴です。

スーツやコートに使われる素材は非常に選び抜かれており、一つ一つのアイテムが丁寧に手作業で仕上げられています。また、トム・フォードのサングラスもイタリアでハンドメイドで製作されています。

フォードのコメント

トム・フォード自身は「『スペクター』でのダニエルの衣装を再び担当できることは、大変嬉しいことです」と語り、ジェームズ・ボンドの持つエレガンスやスタイル、ラグジュアリーな要素が自らのブランドの象徴だと述べています。彼にとって、このアイコニックなキャラクターの衣装を担当することは誇りであり、ファッション業界でも大きな意味を持つと言えます。

トム・フォードブランドの成り立ち

トム・フォードは2005年に自身のブランドを立ち上げ、以来、ブランドとしての強いアイデンティティを確立しました。特にアイウェアやサングラスのラインは、彼のセンスが光るアイテムとして多くの支持を集めています。2007年には初の直営旗艦店をニューヨークにオープンし、今では世界各地に110以上の店舗を展開しています。

007映画の歴史

『007 スペクター』は、1962年から続くジェームズ・ボンドシリーズの最新版であり、これまでに制作された23本の作品は、映画史上最も長いフランチャイズの一部となっています。特に『カジノ・ロワイヤル』や『スカイフォール』などは大ヒットを記録しました。『スペクター』も撮影が終わり、現在編集作業が進められており、多くのファンが公開を心待ちにしています。

トム・フォードによる衣装は、間違いなく今作の一つの見どころとなるでしょう。彼のデザインセンスが反映されたジェームズ・ボンドは、どのようなスタイルを見せてくれるのか、期待が高まるばかりです。