坂ノ途中と国連WFPが手がけたラオスでのコーヒー生産プロジェクト
株式会社坂ノ途中の海外事業部「海ノ向こうコーヒー」は、国際連合世界食糧計画(国連WFP)とのパートナーシップを結び、サフロンコーヒーと共に、ラオスの北部地域におけるコーヒー生産支援プロジェクト「Cocreation of Food Security for Farmers with Economic Empowerment with Japan(COFFEE-JAPAN)」を完了しました。本プロジェクトは、農家の所得向上や食料安全保障の強化を目指して、約680世帯を支援しました。
プロジェクトの背景
ラオスは、山地や高原が広がる国で、農業がGDPの約四分の一を占める重要な産業です。しかし、経済成長の一方で、所得水準はアジア諸国の中でも低く、貧困率が高い地域が多く存在します。ここで目指したのは、小規模農家の生活を改善し、栄養状態を向上させることです。
プロジェクトの具体的な取り組み
1. コーヒー栽培支援
この取り組みでは、サフロンコーヒーと協力し、8つの村でコーヒー生産者に苗木を配布しました。計16万本の苗木の定植を行い、コーヒーの栽培に関する技術研修も実施。約3~4年後には、34トンのコーヒーチェリー生産を見込んでいます。このプロジェクトは農家との信頼関係を築く長期的な視点で進められています。
2. 加工体制の確立
持続的なコーヒー生産体制の確立のために、簡易加工場を設置し、必要な機器も導入。これにより、産地内での一次加工が可能となり、生産者の収益性向上を図っています。
3. 認知度向上
地域の新たな雇用創出や、産地と長期的な関係を結ぶため、インパクトレポートの発行や学会での発表を通じて広報活動も強化されています。
プロジェクトの評価
このプロジェクトは2025年11月に完了予定ですが、坂ノ途中は今後もパートナーとして産地との関係を維持し、生産されたコーヒー豆の販売に注力していきます。プロジェクトリーダーの宮﨑咲弥氏は、「関係性が続くことで、生産能力の向上や雇用確保を図ります」と述べています。
結論
坂ノ途中と国連WFP、サフロンコーヒーのコラボレーションによるこのプロジェクトは、地域社会の経済的なエコシステムを強化する一助となりました。ラオスの農家たちとの信頼関係を深めながら、持続可能な農業社会の実現に向けた礎が築かれつつあることは、今後も注目すべきです。