広島県呉市は、教育大綱で「未来を創る人材の育成」を掲げ、ICTを活用した教育の推進を重点施策としています。2022年度から市内の一部小中学校で試験的に導入されていた株式会社COMPASSのAI型教材「キュビナ」が、2024年度より全市立小中義務教育学校59校、約13,000人の児童生徒に正式採用されました。
呉市が「キュビナ」を正式採用した理由は、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題する点にあります。これにより、個々の学習進捗に合わせて効果的な学習を進めることが期待されています。また、デジタル教科書各社との連携にも期待が寄せられており、今後の教育現場におけるICT活用がますます進むことが期待されています。
「キュビナ」は、2021年に小学校・中学校の5教科対応版をリリースし、2022年9月には学習eポータルのサービス提供を開始しました。さらに、文部科学省検定済の主要教科書に準拠した問題を搭載した「キュビナ 教科書×AIコンテンツ」を2023年11月以降リリースし、教科書と教材のシームレスな接続を実現しています。現在、全国170以上の自治体、小中学校約2,300校で100万人以上が利用しており、累計解答数は25億件を突破しています。
COMPASSは、今後も「キュビナ」の提供を通して、すべての子どもたちを取り残すことなく「個別最適化された学び」を提供し、公教育へのICT普及に貢献していくことを目指しています。