名古屋RD歯科クリニックが実施する歯髄再生治療、50件を超える成功事例を報告

名古屋RD歯科クリニック、自己歯髄再生治療実施の進展

愛知県名古屋市を拠点とする名古屋RD歯科クリニックは、自己歯髄幹細胞を用いた新たな治療法、歯髄再生治療を2021年秋より提供開始し、2024年には症例数が50件に達しました。この治療法は、失われた歯髄の再生を目指し、患者の自身の細胞を用いるという画期的な手法として注目されています。

歯髄再生治療とは

歯髄は歯の中心に存在し、神経や血管から構成されています。これが健康であることにより、歯は栄養を受け取り、細菌感染を防ぎ、また、傷を修復する働きがあります。しかし、虫歯や外傷によって歯髄が壊死すると、歯は脆くなり、最終的には抜歯のリスクが高まります。

名古屋RD歯科クリニックでは、自己歯髄再生治療を通じて、失った歯髄を再生することに成功しており、全ての治療症例で再生が確認されています。この治療は、まず患者自身の親知らずや乳歯などを抜歯し、そこから幹細胞を採取、培養後、対象となる歯に移植するという工程を経ます。

患者の声

治療を受けた患者からは、長く自分の歯を健康に保つことができるという安心感や、治療後の変化についての喜びの声が寄せられています。ある患者は、「歯が割れる不安から解放された」と感謝の意を表しています。このようなポジティブなフィードバックは、治療の成果を物語っており、院長の田中宏幸氏は、より多くの患者にこの治療法を提供し、笑顔を届けたいと話しています。

治療の詳細と流れ

治療は、初期カウンセリングから始まり、同意を得た後に抜歯が行われます。抜歯された歯から採取された幹細胞は培養され、治療対象の歯の根管内に移植されます。治療は数回の通院を要し、治療終了後は1年間の経過観察が行われ、歯髄の再生具合を確認します。

この治療法の成功は、歯科医療の新たな可能性を示すものであり、今後のさらなる症例数の増加が期待されています。名古屋RD歯科クリニックでは、再生医療の普及に貢献したいと考え、引き続きこの革新的な治療に取り組む所存です。日本で初めて実用化されたこの治療の可能性は非常に大きく、健康寿命の延伸に寄与することが期待されています。

料金と注意事項

治療は、前歯66万～88万、小臼歯77万～99万、大臼歯88万～110万といった料金設定があり、詳細は公式サイトにて案内されています。治療適応には条件があり、すでに根の治療を行った歯や特定の疾患を有する患者は対象外となる場合があります。このように、新たな歯科治療の選択肢が広がる中、自己歯髄再生治療は、未来の歯科医療を変える可能性を秘めています。