演劇公演『手話と音楽と語りで綾なすライブセッション』について
2023年に好評を博した「手話と音楽と語りで綾なすライブセッション すきとおったほんとうのたべもの」が、2024年11月に新たに進化して帰ってきます。今回は、「この想い、伝えたくて…」というテーマのもと、宮澤賢治の作品が再び舞台に上がります。賢治の文学は、生命を持ったさまざまな存在が交わり、時に痛みを伴う物語を描いています。この独特の世界観を、手話や音楽、語りという異なる感覚を持つ表現者たちが一緒になって紡ぎ出します。
本公演の特長と魅力
本公演の注目すべき点は、手話パフォーマンスの質とその多様性です。近年、手話通訳を用いたバリアフリー作品は増加していますが、単に通訳を添えるのみではなく、手話表現専門家たちが企画の段階から深く関わることで、手話そのものの魅力が引き出されています。手話、音楽、語りという三つの要素が一体となって、新たな表現が生まれています。特に、手話を通じて新たな美しさを発見できることでしょう。
多様なアーティストたち
また、出演者の多様性もこの公演の大きな魅力です。全盲のバイオリニスト、白井崇陽が奏でる音楽は、物語の感情を豊かに彩ります。語り手としては、宮澤賢治の作品を数多く演じてきた劇団「ものがたりグループ☆ポランの会」のメンバーが出演し、演出には劇団主宰の彩木香里が携わります。感覚が異なるアーティストたちが一堂に会し、賢治の描く世界をより深く理解するための手助けとなるでしょう。
鑑賞サポートの工夫
すべての観客に楽しんでもらえるよう、さまざまな鑑賞サポートが用意されています。車いすに対応したスペースや、介助者同伴のチケットなど、観客が気軽に参加できる環境が整えられています。また、舞台の状況をリアルタイムで伝える音声ガイドや、動きのあるオリジナル日本語字幕投影など、多彩なサポートが施されています。これにより、バリアフリーを実践している"ポランの会"のノウハウが活かされています。
上演作品情報
公演では、宮澤賢治の「注文の多い料理店」や「土神と狐」など、氏の魅力的な作品が上演されます。特に、「注文の多い料理店」は子供から大人まで楽しめるスリリングな物語で、観客を引き込みます。また、様々な感情を表現した「土神と狐」は、登場人物の運命が絡む感動的な物語です。
公演概要
- - 公演名: 手話と音楽と語りで綾なすライブセッション 〜すきとおったほんとうのたべもの〜2024
- - 公演期間: 2024年11月29日(金)〜30日(土)
- - 会場: ルーテル市ヶ谷センター(東京都新宿区)
出演者
- - 語り手: 彩木香里、森下高志、鈴木太二、小寺麻未
- - 手話パフォーマー: 河合祐三子、數見陽子、佐沢静枝、南雲麻衣、武井誠
- - 演奏: 白井崇陽、金澤亜希子
チケット情報
- - 料金: 全席指定 5,000円(税込)
- - 発売開始: 2024年9月30日(月)予定
多様な感覚が交わり、新たな表現が広がるこの演劇公演には、多くの人が楽しめる要素が詰まっています。ぜひ、その魅力を直接体感しに来てください。公式ホームページでの最新情報の確認もお忘れずに!