二刀流としての挑戦・秋川雅史のさらなる高み
テノール歌手と彫刻家、一見異なる二つの表現を通じて活動している秋川雅史さんが、今再び注目を浴びています。2007年にリリースした「千の風になって」で国民的な人気を博した彼は、歌だけでなく彫刻の才能も開花。第108回二科展において、4年連続で彫刻部に入選を果たしました。
秋川雅史の彫刻の始まり
彼の彫刻活動は、愛媛県での幼少期、西条祭りに触れたことがきっかけとなりました。2010年にドイツで見た作品が影響を与え、彫刻を始める道を選びました。これまでに「木彫楠公像」「木彫龍図」「木彫蛙と蛇」など多くの作品で入選を重ねており、今回の「木彫ヘラクレスオオカブトとギラファノコギリクワガタ」で4年連続の入選となりました。
彫刻と音楽、二つの道の両立
今も日本全国でコンサート活動を行いながら、同時に彫刻の制作に取り組む秋川さん。その姿勢は多くの人に感銘を与えています。最近出演したテレビ番組でも、彼の彫刻技術に驚きの声が上がりました。特に、秋川さんが8月2日に地元で開催したファミリーコンサートでは、親子三世代で共演した「千の風になって」が大好評に。彼が編集した動画は、YouTubeチャンネルで公開され、4日間で40万回以上再生されたそうです。
新作彫刻への思い
秋川さんは彫刻作品を制作する際、特に対決というテーマに着目しています。昨年の「蛙と蛇」に続き、今回は子供の頃からの興味のあるカブトムシとクワガタムシという二つの昆虫を題材に選びました。彼自身がブリードするヘラクレスオオカブトという「キングオブインセクト」ともいえる昆虫と、世界一の長さを誇るギラファノコギリクワガタとの架空の対決を構想し、その姿を彫刻として形にすることで新たな物語を創り出そうとしています。
写実主義へのこだわり
「本物そのもの」と言われるほどの緻密な技術を持つ秋川さん。彼は、見た人が思わず手を伸ばし触れたくなるような“超写実主義”を追求しています。言わば、動物を描くことで“匂いまで感じる”ような表現を目指しています。
今後の予定
第108回「二科展」は2024年の9月4日から9月16日まで国立新美術館で開催されます。更に、彼のコンサートも東京と大阪で予定されており、音楽と彫刻、二つの世界での活躍がますます期待されます。
秋川雅史さんの取り組みは、多くの人々に感動を与えることでしょう。彼のさらなる活躍から目が離せません。