宇宙水道局の成果
2025-09-19 15:14:21

衛星データ活用の「宇宙水道局」が水道管路分析で新たな成果を達成

「宇宙水道局」の新たな成果



東京都中央区に拠点を置く株式会社天地人が運営する「宇宙水道局」が、衛星データを用いて持続可能な水道事業の実現を目指す中、全国の水道管路の分析対象が109,575kmに達したことが発表されました。この数字は地球の赤道周長の約2.7周分に相当し、令和の水道インフラの新時代を迎えつつあることを示唆しています。

漏水リスクの診断精度向上



「宇宙水道局」では、2023年4月のサービス開始以来、人工衛星データを駆使して全国の水道管路を分析。その結果、145,752件の漏水リスクが特定され、これにより自治体や水道事業者は効率的な更新計画の策定が可能となりました。

日本では毎年、上下水道でおよそ2万件の漏水事故が発生していますが、その多くは老朽化した設備から来ています。特に昭和の高度経済成長期に整備された水道管は、設置から40年以上が経過し、かなりの割合で劣化が進んでいます。これらを全て更新するのは非常に高額な費用や技術者不足といった問題から現実的ではありません。

画期的な分析手法の導入



「宇宙水道局」の取り組みでは、人工衛星データを活用しつつ、自治体が直面する課題を洗い出すための新たな分析手法が導入されています。特に、優先的に調査や更新が必要な管路の可視化は、限られた予算と人員の中で効率的に漏水を検出し、迅速な修理計画を立案するうえで非常に重要です。

プロダクト開発エンジニアは「全国の多様な水道事業者のデータ形式や管理方法に対応できる環境を整えることで、導入時の負担を軽減しました。データをもとに、長期的な管路更新計画も視野に入れたサポートが可能です」と述べています。

具体的な支援内容



「宇宙水道局」の提供するサービスは多岐にわたります。一つは、漏水リスク診断に基づく音聴調査の支援です。これにより数メートル単位での詳細なリスク診断が可能となり、現時点及び将来の漏水リスクの把握に役立てられます。

また、地域特性に基づいた管路の更新計画の策定支援も行っています。管路診断に基づき、施設への影響も考慮に入れた「健全度」や「重要度」を組み合わせることにより、優先的に更新すべき管路のシナリオを立案します。

進化する水道事業



「宇宙水道局」の理念は、蓄積された自治体のデータと先進的な衛星技術の融合にあります。これにより新たな漏水リスクに関する情報が生まれ、従来の方法から一歩進んだ管理が可能になると期待されています。

この取り組みは、限られた資源を最大限に活用し、より高い成果を生む新たな水道事業の実現へ向けた一歩と言えるでしょう。今後も株式会社天地人は、多様なデータを基に持続可能な水道事業の発展に寄与していくことを誓います。


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会社情報

会社名
株式会社天地人
住所
東京都中央区日本橋1丁目4−1日本橋一丁目三井ビルディング5階
電話番号

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